カテゴリー「My favorite」の記事

my favorite Ⅷ

 10年前SONY音楽グループが30周年記念で総力を挙げて開発したコマーシャルベースに乗せない CelebrityⅡと言うコンボシステムと audio technica の ATH-ESW9 を愛用している。
CelebrityⅡは、スピーカーハウジングはストラディバリウスのボディにも使われているマホガニーに、塗装はどうしたこうした。電源コードは無酸素銅で何だかんだ。目一杯こだわって造って、売るとすればうん十万だそうで、実売24万。
液晶の文字が薄いが、液晶を眺めるものじゃないからしょうがないとして、電気回路のレスポンスとヘッドホーン ATH-ESW9 の音圧で文句なしに楽しんでいる。
 これらによるDVDの楽しみ方については既述であるが、これのMDに目一杯個人的にこだわりのある曲を入れたので順に紹介する。
かつてベースやキーボードをコピーしたナンバーもあるし、酒が入った時の十八番だった歌もある。ただ聴き流して低音やパーカッションのリズムが体に染み渡るヒーリング効果を楽しむというのもあるが、その点を併記してある。
 密かに、自分の葬儀の時はCelebrityⅡの大音量で流して欲しいと思っている。これさえあればお経は要らない。筆者の葬儀で涙を流す人は居ないだろうが、穢土からの足抜けである、どんちゃん騒ぎして欲しいし、参列者の度肝を抜いてやりたい。

* Highway star * ベース、キーボード
 30年前の曲だが、今でもTVでスピード感を出したいシーンやCMののBGMによく使われている。
 キーボードで最高にノッたのは、厚生行事のクリスマスパーティーを長崎市内のホテルでやった時。ロックオルガンがスラー気味に半音づつ上げていって16分音符が延々続くソロに入るとボーカルの女の子が来て、ディストーションスライダーを一杯利かせてくれる。フットコントロールでもいいんだけど気が散ると指が滑らない自信がないから。つまり、ミキサーも居ないアマチュアバンド。
その時、昔取った杵柄の同期のギターリストがステージに背を向けて、カクテル片手にじっと演奏をチェックしているのに気付いた。「ふんっ、口ほどでもない」
 最後のシャーンと言う残響音にはかなり入れ込んだ。演奏には体力がいる。
 ベースラインはよく冬のクリスマスの演奏の前に指のウォーミングにしていた。
 娘に頼んで着メロに設定してもらった。電車内で鳴ると結構目立つ。

* burn * キーボード
 これもdeep purple。ギターがいない。キーボードソロだけくっつけて burning highway star とか考えたが、体力が・・・  (体力だけ? ۵)

* ff * キーボード、歌唱
 ハウンドドック、さびのキーボードソロでめだつのが快感だった。
 唱の方はど演歌指向だから、キーボードやベースで見せるリズム感は到底出せなかった。

* ロックス * キーボード
 同じ、冒頭から続くベースラインをシンセでひたすら機械的に黙々とプレイするのが気に入っていた。

* pearl fisher  * リスニングオンリー
 ポールモーリア。アルフレッド・ハウゼも良いけどこれもね。
昔のカセットのでは、陽光の下、わたつみの彼方からの蕩々たる水面のうねりを髣髴させるストリングスがフィーチャーされていて聴くと元気が出た。

* ロザリオの島 * 歌唱
 春日八郎、えっ?
「さよお/なぁら」と一挙に一オクターブの跳躍が聴かせどころ。
当然カラオケにはないから、飲み屋のピアノ伴奏か、アカペラしかない。
 思案橋の飲み屋でピアノ伴奏で歌ったら、ビアノ弾きは前川清?だかの先生で「彼は何者か」とホステスに聞きに来たと言っていた。珍しい事だって。歌舞伎町のバッティングセンターの先の、普通のおばさんに戻っていたころの都はるみが顔を出していたという萌木という飲み屋でも歌った。
 celleblityⅡと ATH-ESW9 で聴くと、間奏のオーケストラなんか、まるでNHKホールにいるような音響で迫ってくる。

* 伊豆の踊子 * 歌唱
 三浦洸一の方、カラオケにある時もある。十年前プロと対決した時の筆者のノミネートがこれ。完璧に負けた。プロの歌には聴く人を包み込む温かい華があることを知らされた。

* 石狩川エレジー * 歌唱
 いい曲だが、celleblityⅡと ATH-ESW9 で聴くと、三橋美智也は破擦音をきれいに発声する勉強をしているのかなと思ってしまう。「木立の丘の」の「か」の音なんかつばきが飛んでくるようだ。それとも収録が悪いのかな。

* 六本木心中 * キーボード、歌唱
 冒頭とさびの、早いアルペジオとメロディラインの両手プレイが緊張して、面白くプレイしていた。
歌唱と言うのはおこがましいが、20年前、上海の錦江飯店近くのカラオケで女の子と歌った。 (あったんだこれが、フィリピン系資本の店には)
 キンキラのデコレーションが珍しいのか、数珠なりの人が窓ガラス越しに覗き込んでいて不気味だった。今みたいに上海も開けてない頃、東浦地区なんかホテル (和平飯店、旧サッスーンハウス) の窓から見てスラム街だと思ったもの。

* ダイアモンド * キーボード
 プリプリ。10年前、人前でやった最後のキーボード。
 打ち上げの時、カラオケで同じ曲を歌おうとしたボーカルの女の子に sasayan のバックじゃなきゃ乗れないと言われた。
カラオケのバックはかなり端折っているんだよね。筆者のはオリジナルの完全コピー。

* ムーンライト伝説 * キーボード
 メロディーのバックにある下のリズムをコピーしたりしていた。

Moonl

 以下は全てポールモーリア。
 ポールモーリアのCDは PHILIPS のものが多いが、音像の鮮明さでは PONY CANYON がリードしているんじゃないだろうか。勿論、収録ホール、インストルメント、ミキサーの腕などによるんだろうが。
 CelebrityⅡと ATH-ESW9 では、ポールモーリアが色々な曲でサウンドとリズムの冒険をしているのが良く判る。 フランス人のレスプリも、これから新曲を聞けなくなくなって寂しい。

* 禁じられた遊び * リスニングオンリー
 ギターソロに比べて殆ど暑苦しいと言える程の重厚な音作りも偶にはいいね。

* パリの空の下 * リスニングオンリー
 この後にも出てくるが、サウンドの冒険の1つでドラムセットの音像を右左全域に広げてある。従ってたまに遊んでくれるパーカッションの刻みとあいまって、その180度レンジの位置的躍動を楽しめる。
 音楽だけでシャンゼリゼのカフェテラス気分。

* マドンナの宝石 * リスニングオンリー
 全く減衰しないベースの輪郭がくっきりとした演奏はすごい。
一度、かみさんが見ている韓国ドラマのBGMに使われているのを聴いた。向こうのドラマは日本なら1昔前のこんな甘いトーン(俳優・ストーリー・BGM)が好きで、それがまた日本の女性に受けるんだよね。

* アルビノーニのアダージョ * リスニングオンリー
 アテネオリンピックの開会式入場シーンでも流れていた曲。マーチ風にアレンジしてあったが。
 ポールモーリアはクラシックにリズムを与えてくれた。エキスの部分では些か換骨奪胎の感は免れないが。
クラシックは好きなんだけど、ロックのお陰でベースやパーカッションでリズムがしっかり刻まれてないと聞いて居られない体になってしまった。

* ゴッドファーザー愛のテーマ * キーボード
 もたれ気味のかかとに重心を置いたような重厚なメロディ演奏は参考になった。

* 雪が降る * キーボード、歌唱
 一時期、「Tombe la neige. Tu ne viendras pas ce soir.」とやっていた。途中のセリフまでフランス語で入れたが、とても聞けた物ではなかっただろう。
 反面キーボードでは冒頭からの降雪をイメージした2オクターブにわたるアルペジオは、片手が直ぐイントロのため指が動かせず、1オクターブの繰り返ししか出来なかったが、それ以外のポールモーリア固有の、ベースラインとメロディ、リズムセクションとメロディの掛け合いをかなり良いところまでコピーできた。こういうトリッキーな演奏が一番楽しめた。

* コンドルは飛んでいく * リスニングオンリー
 池袋等のJR駅前でペルー人かのグループが偶に演奏しているのを見るときがあるね。

* 涙のトッカータ *  ベース、キーボード
 ビートルズの武道館コンサートに行き、A hard days night の冒頭のジャーンの音を拾った(ジョージ・ハリスンはポジションを盗まれないよう後向きでジャーンと始まったんだって。当時の他のミュージシャンは皆Cのコードでお茶を濁していたそうだ)、TTの前座で本人よりハイテクで津軽ジョンガラ節を演奏して怒られた、などと豪語していたギタリストのグループに入れてもらっていた時からの馴染の曲。
 キーボードでは、メロディと裏メロを全てほぼ完璧にコピーした。

 *** ドナウ川の漣 ***

 唐突過ぎるが、CDのウイナーワルツ、何であんなに人気有るんだろう。必ずクラシックコーナーにヨハンシュトラウスのCDがあって、売れ行きがいいのかどうか知らないが大きな一角を占めている。
以下余計なお世話を、個人的嗜好で飛ばすので、読者の方も飛ばしてもらって構わないが、ヨハンシュトラウスなんてどうしても金を出して買う気になれない、親子両方とも。
大体が単なる鹿鳴館風ダンス曲。ワルツだからダンス曲でかまわないけど。
クラシックじゃなく、ダンス音楽のワルツのコーナーじゃない?本来。
評価するのは「春の声」ぐらい。あるいは、一部に運動会のBGMとしての価値。
 「美しく青きドナウ」なんて最初から最後まで何の緊張も無い。ダンスだからあまり凝っても緊張気味の débutante の足踏んでも可哀そうだが。
・・・「スケーターズワルツ」や「加速度ワルツ」でも踊るんなら大丈夫か。
美しく青きドナウ、「残念ながら、ヨハネス・ブラームスの作にあらず」とブラームスが書いたというエピソードがあって、「こんなすばらしい曲、私が作りたかった」と言うふうな趣旨で流布してるけど、タイトルが最初にありきだったらしいから、ブラームスさん別の意味が有ったんじゃなかろうか。
「私なら、もっと違う曲に出来たのに・・・・、I'd have done a few things differently・・・・」
ましてや、書いてあげたのがヨハンシュトラウスの奥さんの扇かなんかって言うんでしょ。
 これでこの blog オーストリア人の大半が来なくなって、さらにアクセスが減った。
 最近のCD、composer 毎にドカーンと作られていて、作品まるまる全部入ってくる。
CDメーカー、編集の努力放棄したみたいにも見える。ビッグネームで纏めれば直ぐ売れるって?
嫌なら買わなきゃいいんだが、そうされると本当に欲しいのが出回ってないで探すのが一苦労。
ワルツで言えば、ドナウ川の漣 (イワノビッチ:ホンキートンク気味のオルガンでやれば遊園地の音楽で、ただひたすら楽しい) ・金と銀 (レハール:無窮とレゾナンスしながら展開し始めるメロディ部の立上りの凄さ、なんて考えすぎ?まあストリングスによるけどね) など、ヨハンシュトラウスよりずっと贅沢に感じるんだけど、彼ら単発でしか創ってないのでなかなかCDに無い。
大騒ぎしてやっと見つけたが、1曲づつだけだから音作りに注文付けられない。ワルツの拍子の頭に、深みのある残響で、力強くボンとコントラバスのピッチカートを期待したんだけど、 今持ってるの気の抜けたような音の立ち上がり。
iTunesのジャンル表示でヨハンシュトラウスの曲が面白いことになっていたら、お笑いのネタにしてやろうと期待して掛けて見たが (なんだ持ってるじゃない)、残念 classical だった。CDメーカーの人ちゃんと吟味してる?
 まあ、ヨハンシュトラウスがクラシックじゃないなんて言い出すのは、大変な勇気が要るんだろうけど。
えっ古ければ全部クラシックで音楽性は関係ないって?そうだったの、オーストリアの人ゴメンって謝った事になってないね。

 もう一つ、不思議に思うのがルイビトンのバッグ、どうしても良さがわからない。
日本の家紋のモチーフだそうだが、バッグ1個だけ置いてあれば、奇抜で面白い図柄だねと評価するだろうけど、誰も彼も同じものを持っていると、ちょっとね
 バッグでデザイン抜群と思うのはバガジョリー。一般的知名度はマイナリーなんだろうが時々非常に斬新なデザインのがあったりして、ゴージャスに感じるときがある。
西麻布から、青山3丁目に出る角の右側に1軒見つけたが、若い女性は見るだけでも勉強になると思うよ。筆者は外からしか見てないけど。

 若い女性を飾るには、ベニチュアン・グラスのペンダントが一番。
カラーグラス薄片の貼り付け技術らしいが、クリスタルグラス細工ではやはりダントツ。
昼光の下では精彩は無いが、夜の照明を受ければ繊細多彩に照り映える。
 本場で大粒のものが確か100ドル位だったが、自由が丘駅商店街「ベニス」では小ぶりのものが数千円で買える。

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my favorite Ⅶ

 「誇り高き日本人」と言う、岩倉使節団の本を読んだ。
幕末・維新を生き抜いたつわものどもの人格や胆力やしがらみは置いておいて、若者のように初めての米欧の文化にもみくちゃにされ、カルチャーショックを感じる様が興味深く、同時に自分自身の経験も懐かしく思い出した。大久保利通や木戸孝充なども無邪気な青年に思えて微笑ましい。
 ここで感じたことは、カルチャーショックと言う程技術文明の差は凄まじいのに、反面その驚きと賛嘆を表現する言語面における語彙や、表現力の日本語の何と卓越しているかということである。
木戸孝充や久米邦武初め彼らの書き残したものから、幾つか拾い上げても、曰く、
 「船ははや桟橋を離れ、たちまち四面に波浪の漂うを見て、初めて車は船中にあるを知り、愕然四顧する間もなくて、ニューヨークの渡頭に着船し、輪響ごうごうとして馬車をめぐりだす。たちまち海、たちまち陸、驚疑の間に変移す、制作の巧、快もまた極まる。」
 「ホテルに着してこの街に面せる室にいれば、時には万雷の至るごとく、時には大風の松林を吹くが如く、終日殷殷轔轔の声、耳に充ち語言を乱る、その繁華かくの如し」
 「水は穏やかに波浪をただよわせ、つなげる船は帆柱の林をなし、行く船は枯葉の浮かぶが如く、彼岸より煙を吐きて、此岸より笛を鳴らして出る船あり、この日は牢晴にて眺望もよく、ニューヨークの繁華は世に轟きたれば、常に十二分の想像にて思量したれども、なおも以外に出ること多し」
 「府中の豪商みな愉悦し、わが一行を迎え、数日を淹留せんことを請う。前途を急ぐをもってこれを辞す。よって直ちに車を命じ処処に誘引せり」

 事実としての単純な表記だけではなく、これに相当するニュアンスや、情緒的なものまで含めて表現できる、彼の国の言葉はあるのだろうか。たまたまこの時点での技術進歩の度合いは雲泥の差だったろうが、その差に驚き、またその本質を言い当てようとする原語表現力は日本が遼に勝っていたように思えてならない。

 さて、錚々たる明治の志士団と比肩するつもりも資格も毛頭ないし、熱意に燃えた鴻鵠とは比べるべくも無い燕雀の、ミーハー的な些細な驚きの数々を、何の飾りも工夫もない平板以下の言葉運びで、リストアップしてみた。
 全て20年以上前の話であるから、お間違いのないように。

 ジュネーブ編
○ CICGに於ける4年に1度の「国際金属エネルギー労協」の総会の家族ずれ、レセプションまでは理解できるが、ギリシャの偉いさんは12,3歳の女の子まで会議場につれて来ていた。
  その程度の会議だとの認識かも知れないが。



○ 組合専従の3年の年季開け、定期大会で次期活動方針提案のイントロ、我々を取巻く情勢として「テンガロンハットに2丁拳銃で待ち受けるレーガンの前に、東のヒーローゴルバチョフが立ちふさがった。今後の世界はこの2人の双肩に」とやったら(ホールは違うが、ドリフも良く使っていた日本青年会館だから、敬意を表して少しは面白くしなきゃ۵)途端に、CICGで2人が歴史的会見を行い「和平のための共同声明」を発表した。(CICG会議は前年8月、ゴルバチョフ登場は3月、定期大会は7月、CICGでの2人の会見は11月)
○ 国際会議では、スピーカーのジョークに笑うオーディエンスのゾーンが一定のタイムラグでどんどん移っていく。
  同時通訳がそれぞれ自分の得意な言語から翻訳するための、シリーズ通訳のタイムラグだそうである。
○ 知り合った日本人の通訳の女の子とホテルの朝食が一緒になり、彼女がコーヒーをセルフサービスして着席すると周りが皆こっちを注目している。 
  「どうしたんだろう?」「2人づれで女性にセルフサービスさせるなんて、何と不躾なおのこなのだろうと言う白眼視よ」
○ ラマダホテルのバーで「Dry martini,please」「With olive?」。一瞬聞き取れなかった。
  いろんな作り方があるのはものの本で知っているし、日本ではそれこそ何百回もオーダーしていたが、ついぞ訊かれた事はなかった。
○ 団体行動の時は常にバンチオブグースのしんがりだが、韓国電力労働者連合会長とその秘書と3人ずれでローザンヌに行った時は、彼らが英語が全く駄目なことで(筆者も殆ど同様だが)添乗員の真似事までさせられて、チケット自動販売機は先に金を入れる、電車は発車の合図も無くブレーキ開放のエアー音だけで走り出す等に驚いた。 
  またアメリカに帰化して、韓国語が全くのサムソンの会長の姪だという女の子とコンパートメントで一緒になり、1時間半通訳の真似事までさせられた。
○ 観光バスに乗ったままのフランスへの国境越え。
○ 夏服のまま、マッターホルンを眺望するシャモニーの山の頂上までケーブルカーで昇り、凍え死ぬかと思った。だって7月で麓は暑くて汗だくなんだよ。上の温度は表示してあったが、ケーブルカー待ちで、そんなに長く居なければならないなんて思わなかったもの。  
  ケーブルカーの乗車口には一杯落書きがあったね。日本語のも。

 上海・蘇州編
○ 入国を終え歓迎の人並みに相手が居ないのでとりあえずゲートをくぐり、トイレを済まして当人の後ろから肩をたたいたら、甚く怒られた。
 「カップルが駆け寄って抱擁する映画の再会シーンをやりたかったのに。」

Siken

○ 最初に覚えた言葉が「メイヨゥ」。どこの店屋でも返事はこればかり。ビールはコップに注いで日向に置いてあったような奴。
  ガーデンブリッジ近くの大ホテルのレストランなどでもワインは冷えてなかった。
○ 水田の上を滑空して着陸したのに、ライスは酷かった。ボロボロで箸でつかめないんだもの。
○ 和平飯店で持参のドライヤー間違って100ボルトのまま突っ込んだら、ドライヤーはなんとも無く向こうの糸ヒューズが飛んだ。
○ 和平飯店からの東浦の眺望は、スラム街の上に近代的タワーが一つだけそびえ立っていた。東浦開発の幕開けである。

 コペンハーゲン編
○ レストランのトイレで小便は雨樋のようなところに垂れ流す、彼の国の男子達と並んで。
  それがずっと高いところに有るんだもん ۵
○ ハムレットの舞台クロンボーグ城の方まで、夏のバケーションに向かう車の列がずっと続いて渋滞していた。
  クロンボーグ城では地下の洞窟に鉄格子を組んだだけ、潮の干満で海水が浸入してくる牢獄にも入った。



○ コペンハーゲン駅の近くでは、真昼間店頭でファックビデオの大画面の局所大写しに圧倒されていたら、「お前のはベーターかVHSか」と訊かれた。「どっちのを買う気?」

 ハワイ編
○ immigrationが大分進んで係官と目線が合ったら、顎をしゃくって先に行ってよしと言うように合図をしたように見えたのでスタスタ歩いていったら、ポリスが2人追いかけてきて、別室にご案内された。
 白のスーツと白いエナメルの靴、サングラスにアタッシュケースといういでたちで、ちょっと観光客には見えない。また岡本某など同年代の日本赤軍派の手配書も廻っていたころで、靴下まで脱がされて調べられた。
 外で友達が待っているので早くしてくれ「ハッバ、ハッバ」【コンバット・仮面のドイツ兵、ジェームズ・コバーン】と言うが「don't mind. don't mind.」
○ ダイアモンドヘッドの中へ行こうと、ホテル前のタクシーらしい止め方のに、それでも気を利かせたつもりで「誰かを待っているのか?」
  「お前を待っていた」もう乗ってやるよりしょうがない。日本ではそれこそ何千回タクシーに乗っている(飲酒運転確実だから、免許が無い)が、こんな会話は1度も無い。
   最も面白そうなのが、梅田駅から出来たばかりの「梅田スカイビル」に行こうとして、空を指差して「あそこに行って」
  「この界隈でタクシーをやっているが、そんな頼まれ方は初めてです」
○ 客室の上が吹っ飛んで、人身事故のあったアロハ航空の旅客機に、事故の1.5ヵ月後に乗った。
  搭乗待ちの客の行列にジェット排気流を浴びせながらタクシーイングして行く。黒人整備士も頼り無さげ。「席は何処でも開いているところに着席ください」۵
○ ハワイ島のホテルで朝食に食堂に行ったらレジの所にいた女支配人が「good morning Mr.sasayan」。夕べちょっと話しただけなのに、その記憶力に驚くと同時にまた海外のこんなシチュエーションで名前を呼ばれる気持ちよさ初めて知った。
  みんな「何で知ってるの?」「何時話したの?」
○ ワイキキのサンセットクルージングで、ハワイのワインはあるかと訊いたらあると言うので1本出して貰った。ブドウは何処で採れるのかと思っていたら、ハワイ島観光で1人だけリモ貸し切りで廻った時、キラウエア火山の中腹に畑があるということだった。
  運転手にハワイ島で一番のステーキ屋は何処かと問うて、草履のような代物を食べる羽目に陥った。
○ 全く日本語が話せない日系何世と言うのも面食らってしまう。全く同じ顔なんだけど。

 パリ編
○ コンコルド・ラファイエットに入ると、ロビーには素人目にもそれらしい女の子達が其処此処に。それだけでなく、客室のあるフロアーにも屯していて、エレベーターを降りると「アソビマショ」と声かけられた。ヤッパリ日本人だと判るのね。
○ メトロのドアーが手動開放型だった。
○ コンコルド広場を含め、信号待ちの人なんか居ない。行き交う車の間をどんどん渡ってしまう。みんな度胸がある。
○ プロ-ニュの森のレストラン、プレカトランメインテラスの貸切では、若い頃のアランドロン(ご存知 plein soleil 主演)張りのギャルソンが何人もいて、アペリティフのカクテルや、食事中チーズのサービスをしてくれた。女の子が行ったらしびれる事請け合い。(デジェスティフの時は酩酊していて覚えてない)
 佐賀の華族鍋島家から皇族に嫁いだ梨本宮伊都子妃も来たらしく、当時その美貌がパリでも話題になったそうな。
 プレ・カトランはその後2つ星に落ちていたが、去年3星に昇格していた。
○ ドゴール空港のイミグレーション、黒人係官ばかりが目に付く。何処の国だここは。

 ミラノ、ベニス編
○ ガリレオだったかミケランジェロだったか、ホテルのロビーで休んでいると「ナナサンイチ!、ナナサンイチ!」と大声が響き渡る。日本語に聞こえるが我々しか居ない筈だ、空耳かとも思いながら見ると、クロークでまごう事なき日本の老女達が部屋のキーをよこせとテーブルを叩かんばかりにして叫んでいる。
  自分だってイタリア語の数字なんか殆ど言えなくてイライラするが、「こんな所まで?」と、往時のノーキョーの底力に驚いた。
○ サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会で最後の晩餐を見たが、修復前の物でとても昨今のダビンチ・コードのような聖杯の疑問を誘発するほどの色彩は無かった。
  協会の前で、バスの窓越しに、絵葉書を持った青年たちから「カッテナオネガイ、カッテナオネガイ」と声かけられた。
  「勝手なお願いって何だ?」「買ってね、お願いだろう」
○ ミラノからベニスに向かう途中の小川の水面に映る景色の綺麗なこと。
○ ルナ・ホテルでテレビを付けたら、アルプスのハイジをやっている。なんだこっちの番組のパクリだったのかと思ったが、その後のロボットアニメでもアフレコの前後に日本語の消え残りがちゃんと残っている。
  日本のアニメコンテンツのバーゲニングパワーに驚いたが、アフレコの消え残りも如何にもイタリアらしくて面白い。
○ サンマルコ広場の奥のベニチュアングラスの店で、店員がテーブルにグラスを思いっきり叩きつけた音で飛び上がった。よそ見してたから。
  衝撃に強いというデモンストレーションである。
○ 月夜のゴンドラで歌うたいがサンタルチアを歌いだしたので、音楽の時間に覚えた原語で肩を組んで歌ってしまった。アコーデオン付きで。
  ベニス民謡は余りポピュラーじゃないからしょうがないんだって。
○ ルナホテルの隣のキャナル側のレストラン、スパゲティの美味いの何の、「タント、タント」と3杯お代わりをしたら、メインディッシュが入らない。
  数年前、娘がベニスに行って「美味いもの何にも無かった」って。「そんな馬鹿な、どこへ泊ったの?本土側?そりゃ知らん」
○ 水中に立つ、船舶用ゴーストップ信号。

 ロンドン編
○ トランジットで空港に降りただけ。コンコルドの離陸に遭遇したが、そんなにウルサイとは思わなかった。

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my faveriteⅥ

 筆者の蔵DVD は200を越える。普通の肩の凝らない奴ばかりであり、OCRで字幕を txt に落としたり、何とは無く眺めたり、気に入ったのは何度も見入ったりしている。
画面は42インチだが、サウンドは CelebrityⅡ+ATH-ESW9 というゴージャスなものであり、「my favoriteⅢ」ページにその方面から触れているし、面白いと思ったセリフはそこいら中に散りばめてある。無理やりのも大分あるが۵
 その他に何度も見ていると「あれっ彼はこんなところにも出ているぞ」「声も輪郭も似ているが、あの人ではないのか」と言う邂逅が少なからずあり、その方面でも楽しめる。勿論マニアやファンにとっては常識のことであろうし、Wikipedia 等ではたちどころに判ってしまうが、白紙状態で偶然気付くと言うのはそれはそれで又楽しめるものである。
 と言うことで、ちょっと面白いだろうと素人が勝手に盛り上がっている幾つかを紹介する。例によって入興しなければ飛ばしてください。

ジャック・レモン

 最初に見たのが、【チャイナシンドローム】だったのでその系統の俳優かとずっと思っていたが【グレートレース】を見て驚いた。ここではトニー・カーチスとナタリー・ウッドの敵役のマッドサイエンティストとして、押しも押されもせぬ完璧ドタバタ・コメディアンじゃないか。
ピーター・フォークは、もともとその気があったのでさ程違和感は無かったが、このコンビは加藤茶と志村ケン、ダン・エイクロイドとチェビー・チェイス以上の乗りである。さらにジャックレモンは東欧の小国ポツドルフの呑んだくれ皇太子と言う、更に輪をかけたキャラクターの2役を見事にこなしている。
 と言うことで、素人の知見の狭量を今更ながら思い知りながら、あるとき【JFK】で「おっ、【ジェラシック・パーク】で恐竜の餌食になる Fat Man も出てるぞ」と思いながら見ていたら、JFK暗殺に喜色満面の曰くありげなEX-ONI、EX-FBIの人物の事務所に出入りする老物書き役でジャックレモンが顔を出していた。

GEORGE MACREADY

 一般には殆ど馴染みが無いだろうが、【グレートレース】が出たついでに触れる。【トラトラトラ】の Cordell Hull 国務長官役の俳優である。
真珠湾スニークアタックの後で宣戦布告を持ってきた野村大使を難詰するシーンが、筆者には印象深く残っていたが、【グレートレース】でジャックレモンの呑んだくれ皇太子を誘拐し謀反を企てる一味の将軍が、隆々たる髭で判りにくいが、声と相貌が似ているので調べたら同じ役者だった。

マクシミリアン・シェル

 まず1974年の【オデッサファイル】で、主人公のジョン・ボイトに父親の敵として射殺される、ジョン・ボイトより30歳程老けた元ドイツ収容所長の役をこなしている。
ついで1977年の【遠すぎた橋】では、ショーンコネリーより1回り若くきりっとした、連合軍負傷兵の搬出のため3時間の人道的停戦を Hardy Kruger に指示する、ドイツ装甲軍団長ビートリッヒ中将役である。前者が後者より前期の作品だとはとても思えない。
 そして最後に【ディープインパクト】で主人公の父親役である。抱き合って隕石津波の到来を受け止めるあのシーンである。これはまあ妥当な歳作りだろう。髯のせいもあり顔は判りにくいが、音声フォルマントは全く変わってない。
 ちなみに、【ディープインパクト】でマクシミリアン・シェルの2度目の若い妻になる、主人公より2歳年上の義母役のRYA KIHLSTESTは【ホームアローン3】で、主人公の腕白にコテンコテンに遊ばれてしまう、スパイ一味の1人である。

ジョージ・シーガル

 【レマゲン鉄橋】や【ジェットローラーコースター】の主役であるが、何度目かの【史上最大の作戦】鑑賞中に、大砲の無いトーチカに決死の突撃を敢行したグループの長の声の特徴が似ているので調べたら、キャスティングリストの最後の方で出て来た。
思わぬ発見に喜んで、念のためと Wikipedia で調べたらしっかり書いてある。まあちょっとした斯界中では既知のことだろう。
 その後【愚か者の船】と言う、往年の面影の窺い難い(と言うのが適当かどうか)、ビビアン・リー(ダージリン生まれなんだってね)など主演のモノクロの映画を見ていたら、女連れの売れない絵描き役で出ていた。甘さのある声質はこの頃から一貫していて、どちらかと言うとラブアフェアー向き(と言うのが適当かどうか)で、【レマゲン鉄橋】のなんかは多少作り物のようにも思える。

ジャネット・ゴールドスタイン

 新進の絵描きの船旅と言えば【タイタニック】が有名だが、そこで1人珍しい人を発見した。
【ターミネーター2】のジョン・コナー育ての母親で、T-1000に乗っ取られ、夫を手剣で刺殺する場面は記憶にあるだろう。その後愛犬の名前のやり取りで、シュワちゃんには正体がばれてしまうのだが。
 この人が、タイタニックの出航シーンの乗客の中に一瞬見える。始まって28分頃5秒間。船内でディカプリオとすれ違う家族ずれで、ここのセリフは2言のみ。後半出番があるのかも知れないが覚えてない。

Henry Calvin

 【愚か者の船】で1人懐かしい顔を発見した。
 下層民の画ばかりのジョージ・シーガルの絵のモデルの1人 Fat Man が、昔テレビシリーズ怪傑ゾロで、主人公引き立て役の太っちょのガルシア軍曹役をやっていたヘンリー・カルビンである。
子供の頃、怪傑ゾロごっこに汗をかいた一時期もある。これが為、物心ついてから必要になったパソコン関係暗証は全て「zorro.」である。

DAVID RASCHE

 ファンと言うのは少ないかも知れないが、麻生太郎系(何と情けない日本の現状か)マニアならあるいは知ってるだろう。【おかしな関係】でダドリー・ムーアをオチョクるファナティック・スパイ役が板に付いていて笑わせるが、【ザ・センチネル】では一転米国大統領役でマイケル・ダグラスやキーファー・サザーランドの演技を受け止めている。トップレディとマイケル・ダグラスに不倫される cocu としてではあるが。
 
ジェームズ・クロムウェル

 【将軍の娘】【ディープインパクト】【アイ・ロボット】【スペース・カウボーイ】などで然るべき役柄をこなしているが、【チープデテクター】での配役はちょっと気が付かない。
この映画は、ピーター・フォークがボギーの物真似で【カサブランカ】や【マルタの鷹】のパロディを、観客にも否応無く伝染するほど、如何にも楽しそうにやっているものだが、【カサブランカ】で言えば Rick's Café Américain のシーンで姿を見せる独情報部員暗号名 gray rabbit が彼の役柄である。DVDパッケージのキャスティングリストには出てこない。1978年当時はその程度のランキングだったんだろう。
面影は長身で軍人役系らしいすらっとした姿勢のよさだけである。

LOUISE FLETCHER

 【チープデテクター】がパロディっている【カサブランカ】で言えば、イングリッド・バーグマンの役どころである。ちょっと鼻っ柱が強いという差は有るが。即ち主人公と曰くのある、レジスタンスリーダーの妻役である。
 それなりの重要な役柄の割に、パッケージのキャスティングリストに無い。まあ旦那役の Fernando Lamas も出ていないからそんなものかもしれないが。
パロディった役柄との対比から、それなりの美形役のはずの彼女が【ブレインストーム】では女の魅力とは一切無関係なサイバーシステム開発のリーダー、実績一筋の中年女流科学者となっている。彼女の臨死ビジョンがこの映画のポイントの一つでもある。ナタリー・ウッドの遺作でもあるが。
この辺、【オリエント急行殺人事件】でのバーグマンの役どころと対比しても同様で面白いものがある。後者は本人の強い希望による結果らしいけど。

ドム・デルイーズ

 【チープデテクター】のDVDパッケージのキャスティングリストにも載らない2人が続いたからには、そこに引っ掛っている人にも触れなければなるまい。
 持ち前の体躯を駆使した幅広い分野での活躍なんだろうが、このような俳優が実は(出演チャンスで)一番稼いでいるのかも知れない。
例えば、【キャノンズ】のユダヤ系フィルム仲介役、【メル・ブルックス 珍説世界史PARTI】のローマ皇帝。テリトリーも狭くない。
本blogのお笑いセリフにもノミネートされている。

EILEEN BRENNAM

 映画【スティング】で、ロバート・レッドフォードが訪ねていくポール・ニューマンの情婦役で面白い味を出しているので、知っている人は知っている。【チープデテクター】では【カサブランカ】の「 Rick's Café Américain 」の歌姫として、ピーター・フォークと絡み合う女性群の1人である事も、少ないかもしれないがまあ知っている人も居るだろう。
しかし、【デンジャラスビューティⅡ】の出演は多分殆ど気付いた人は居ないだろう。もちろん Wikipedia にも載っていない。
 老人ホームにいるウイリアム・シャトナーの母親役で、サンドラ・ブロックに犯人特定のヒントをくれる。

MICHEL LONSDALE

 これも判る人には判る、【ジャッカルの日】でパリ警察の威信をかけてジャッカルを追い詰め、射殺するルベル警視役だが、【RONIN】では被弾したロバート・デニーロを匿い助ける、リタイヤして悠々自適、日本侍のジオラマ作りが趣味の、やたら武士道に詳しい元渡世人を演じている。
頭髪の色は変わったが、ボリュームは変わらない。

クリストファー・ロイド

 その昔ブレークした【バックトーザフューチャー】のマッドサイエンティストで有名だが、こちらはマイナーだろうと言うことで触れる。【メル・ブルックスの大脱走】で相変わらず目をひん剥いた例の表情と声で、ドイツ将校を可笑しく演じている。
 よく似た表情のが【メル・ブルックス 珍説世界史PARTI】で、皇帝ドム・デルイーズの后の衛兵隊長を演じていたが、これは別人だった。
 【・・・大脱走】はどちらかと言うと、メル・ブルックスの奥さんのアン・バンクロフトが主人公で良い味を出している。

ピーター・サースガード

 【FLIGHT PLAN】の主人公の娘の誘拐犯人である。若いからファンも多くて知っているかも知れないが、同じく、こちらはマイナーだろうと言うことで触れる。【K19】のソビエト原潜の新任原子炉責任将校である。最初はミスを犯し責任を逃れようとするが、最後は身を挺して原潜を守る。
 この映画にベートーベンの月光第1楽章が出てきてエンディングフェルマーターの所で原子炉の冷却水配管がパンクすると言う、なんともはやミスマッチBGMと言わざるを得ない使い方をされている。
 原潜映画で月光第1楽章と来れば、より有名な【クリムゾン・タイド】があり、「核ミサイル発射か否か」という全編の緊張を暗示するかのような冒頭の嵐の夜の、雷鳴に被って始まると言うどっこいどっこいのミスマッチ度であるが、原潜映画プロデューサーというのは月光第1楽章がそんなに好きなんだろうか。
 ジーンハックマンとジュリエッタ・グィッチャルディとのイメージに差がありすぎて<残念ながら会ったことは無いが>、ハックマンの硬派ぶりが、硬派ブリッコになっちゃって、微笑み無くして観得ない。これだけで筆者の中ではせっかくのシリアスな映画が全編コメディタッチになってしまった。特にキャストにジェームズ・アンドルフィーニがいてニヒルなスマイルの強面派風に真面目に演技しているんだろうが、丸い鼻なんかも含めて、その薄笑いとオーバーアクションがどう見てもお笑いタレントのそれで、イメージを裏打ちしてくれる。
 どうせ月光を使わせて貰うんなら第三楽章にして、「ソビエトのミサイル発射まで4分」とか「EAMの修復まだか」と言うような緊張シーンのBGMにして、EAMが繋がってミサイル攻撃命令が取り消しと判り、ジーンハックマンが「Terminate launch, all missiles」と宣言するセリフに、最後のアルペジオの盛り上がりをぶつければ、余程効果的じゃないか。次いで湧き上がる乗組員の安堵の歓声がピアノコンサートのオーディエンスのそれに対比出来て、と思い立ち実際にやってみたら思った通り。オリジナルのより癖がない分好みなんだけど誰か暇な人やってみない?
でも歓声の有無に拘らなければ、クライマックスのくっきりした映画なら何にでも通用しそうだね。

GLENN MORSHOWER

 最後に、下積みも多々あったが出演回数と共に脇役ながら出世して来た役者を紹介しよう。筆者にはどうも気になる存在なのである。
 最初(勿論筆者から見て)は【沈黙の戦艦】で軍艦ジャックの内通者のXOの取巻きで、S・セガールに「delayed puberty?」と笑われていたredhead海軍少尉だったが、その後【デッドフォール】で、スタローンを呼びに来るロス・ポリス役で、ほんの一瞬、文字通り顔を出す。
 続いて、【コアー】では、主人公の科学者アーロン・エッカードを、相手がどんなシチュエーションであろうと構わず、公務のかどだと引き連れに来る、ユーモアとは無縁だと自称する FBI のオフィサーである。
 次の【エアフォース・ワン】ではずっと偉く、ハイジャックされた機から大統領を逃そうと最後まで身を挺するシークレットサービス員である。
 そして最後は、【エネミーライン2】で、海軍シールズの作戦のシンパ(提督だからそう言ってはおかしいが、反対する強硬派の親玉もいるんだから)となる提督まで出世している。
redhead頭も薄く肌も老化して、長い役者時代の苦労を偲ばせる。

 これからは、ブルーレイの時代とのことで、それ用のプレーヤーは買ったがDVDの購入も打ち止めにしたからこれ以上増えない。
この蔵ビデオの中で最多出演はやはり、エディ・マーフィーで9作品あったが、次席がマイケル・ケインの6作品でこちらの方が存在感は余程大きい。
戦争ものはもとより【元祖ミニミニ大作戦】のミニカー強奪実行グループリーダーに始まり、【デストラップ】で落ち目の戯曲作家、【ポセイドン・アドベンチャー2】でおんぼろサルベージ船長、【デンジャラス・ビューティ】であっち系のスタイリストなど幅広い役柄をこなしている。
 心残りなのは、ドイツ空軍特殊部隊によるチャーチル誘拐作戦【鷲は舞いおりた】が抜けていることである。好きな作品だが最後まで購入をためらったのは英語字幕が無かったからである。
まさかブルーレイでリメイク・英語字幕入りなんて・・・出ないよね。
 DVD最後の打ち止めは、何あろう【plein soleil】である。仏語字幕のが無かったのでずっと控えていたが、当 blog の筆者が持って無ければしょうがないだろう。駿河台出版のシナリオと共に購入した。

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my favorite Ⅴ

 実は筆者には特別な能力がある。食べ物の美味い店にたどり着く (見つけるでも、探し当てるでもない) 能力である。
鐘 (大枚) や太鼓で大騒ぎして探す器量はないし、「よし、今日は新しい店を開拓するぞ」とまなじりを決するのでもない。
「今日は美味いものが食べたいな」という欲求が湧いてきて、同時に「うん見つかるね」と言う幽かな予感がする。要するに能動的に動くのではなくて、起きて来る、あるいは展開するであろう事象を、事前の予想から含めて楽しんでいると言うパターンである。

 先日も、久々に一人歩きの機会ができ、「今日はステーキの旨いのが食べたいな」と思ったら、同様の状況に陥った。
 関内の有燐堂で吸収式の教科書を探すが無い。プログラムのコーナーに行くが、ちょっと前なら ruby や java や perl を開いたかも知れないが、今回改めて Delphi の凄さを知ったので、ネットプログラムをやろうとしない限り (D8あたりがどうなっているかは知らないが) 興味が湧かない。2.26事件「盗聴」と言う本 (これは面白かった) を買って、「伊勢佐木町も変わったな」と感じつつそぞろ歩き。「今日は何処で食べるんだろう」と期待しながらオデオンの通りを渡る。
 派出所の手前に和風の店があったが、ちょっとイメージがちがう。こういう所はワインにがっかりさせられるんだよね。ステーキ御膳だし。
逡巡していたら御女中が飛んできて話しかけられ、人の良い筆者は入らざるを得なくなった。銀座6丁目の高松の姉妹店だと言う。オーナーが四国出身らしい。
 用心してグラスワインにしたらこれがカベルネソービニオンでバッチリ。黒毛和牛も6千円とリーゾナブル。久々に満足した。

 労組専従の3年の年季が明け、全国をオルグで廻ったが私的旅行は無かったので、九州縦断カードライブとしゃれ込んだ。
 博多空港でレンタカーを借りて、大宰府、柳川 (日本のベニスだそうだ。これでベニス本家、東洋のベニス「my favorite Ⅳ」と3つとも制覇) 、フェリーで島原と巡り、途中雲仙でサイドミラーを擦ってしまった相手の車の塗装の痕跡を消したりして (マニキュア液で綺麗に取れた。レンタ会社に弁償するのを逃れるため。ちなみに筆者は運転免許は無い、間違いなく飲酒運転するから。この時のドライバーは、このドライブのために免許を取得ホヤホヤの女の子 { 2人共サングラスをして立ち居振る舞いも派手だったのか、フェリーでご婦人に「貴方達芸能人?」と声を掛けられ「いえ、只の一般人です♪」とか答えながら満更でもない表情 } 。もちろん高速初体験。雲仙のいろは坂なんか怖かったー ۵) 大騒ぎしながら長崎に着いた。

 大浦天主堂前の喫茶店でふと2323と言う番号が頭に浮かんだ。テレビで若い女優がキャッキャ言いながら、エビの踊り食いをしているのをなぜか覚えていて、電話番号だけ頭に入っていた。「たしか長崎だったぞ」と電話帳を借りて調べるとそれらしい店がある。茂木の二見という料亭である。
 「横浜からはるばる着たんだから、一番眺めの良い部屋にして」と予約した。
生簀の間を案内されて、茂木港を一望できる2階の部屋に通される。「料理はアワビは無しで○千円から」と、松竹梅などと野暮を言わない、気取りの無いところが甚く気に入った。
 味は勿論、ボリューム満点。25年前だが8千円のコースなんか女の子は絶対平らげられない。ワインは評価しないが、満足して帰ってきたら、とたんに長崎へ転勤辞令。「早く言ってよ。」
向こうではたびたびお世話になる事になった。
 二見は殆ど忘れていたが、十数年ぶりに買った文芸春秋'07年8月号グラビアに懐かしい部屋の写真が載っていたので思い出した。

 *** 「伊勢佐木町も変わったな」または、間違いなく飲酒運転する***
 昔、真っ赤なフェアレディーZ、2シーターのオーナーの先輩がいて、2人でたびたび親不孝通りを飲み歩いた。
ショットグラスのアブサンを一気飲みしたら、「また無料でお代わりしてあげる」なんて店があったりしてよく痛飲した。独身寮のある高台は、深夜は濃い霧がかかっていて、「そこを右、そこを左」と酔っ払いナビゲーターをしながら何とかご帰還できたが、ドライバーは駐車場に車を止めて安心したのか、ドアーを開けて取っ手に手を置いたまま眠ってしまった。
 これを見て筆者は「一生車は運転しない」と決心したのである。
 *******

 また、思案橋から正覚寺方向を1人で散策していて、目立たない店構えだがフラッと立ち寄って「ステーキ岡野」を発見したこともある。高いが最高の五島牛を出す。
関東・関西からも遠路客が来る、芸能人の写真も一杯 (芸能人のいく所うまい店と言うつもりはない)
 シェフは空手をやっていて思案橋入口右側のクラブにたまに顔を出す。 (20年前のシェフ)




 狭隘事業所運転継続新設建替え計画の時、工事がクリチカル過ぎて「そんな工事は出来ない。作業員を殺す気か」と言う工事業者の反発オンパレードの中、工事を難しく考えさせている原因の一つに、数年間無事運転できればよい、いわば仮設備的なものまで、無意識に厳格に仕様を考え、オーバースペックで工事を難しくしている部分も有ることに気づいた。
「全てのケーブルにトレー・電線管がいるか?」
 営業運転中の設備の近傍で日常的に工事を行うベテランはJRさんである、カメラ片手にJR駅構内といわず線路端でも参考になりそうな施工方法を写しながら、東京駅・秋葉原、なぜか鶯谷まで遠出し、「この程度のケーブル仕様で良いんだからできるよね」などと説明したりした。
 このとき発見したのかどうか忘れたが、JR鶯谷の上野側改札を出てすぐにある手打ち蕎麦屋「天下御免」のそばは、一枚3000円と高いが絶品、要予約。



 関内のスペイン料理「casa de Fujimori」や目黒駅前の姉妹店、イタリヤ料理「オリヂナルジョーズ」も良く似た感じで発見したんだろうと思う。
 オリヂナルジョーズには壁一面の大きなベニスの画が架かっているのも、筆者の評価の一つ。月夜のゴンドラで「サンタルチア」を原語で歌ったんだよ。向こうの歌唄いと肩を組んで、アコーデオン生伴奏付きで。

 希望通りのヘッドホーンが、直ちに見付かるのも同じパターンだ。

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my favorite Ⅳ

 エレベーターを2軒で共用しているマンションのお向いさんがスエーデンに数年間海外勤務と言うことになった。Celebrityにも縁のある大S社の人事異動である。
転勤の御挨拶に来られた時に、「私もコペンハーゲン郊外のクロンボーグ城の城砦から、海峡を隔ててスエーデンを眺望したことがありますよ」と申し上げたら、橋が出来ていてその橋のスエーデン側に住む事になっているということだった。



先に赴任していた奥様から軽くないパッケージの贈り物を頂戴した。筆者にとってこの上ない喜びのビールの詰め合わせである。
 久々のツボルグを初めドイツのビットブルガー・プレミアム、チェコのピルスナーウルケル、バドワイザー・バドバー、スペインのクルスカンポ、イタリアのビラ・モレッティ、筆者もお初のイスラエルの星ミスターマカビー、またハイネッケンやサンミゲール、何故かチンタオビールまで入って、珍しくまた思い出のある12本が並んでいる。毎週1本大切に頂いている。
 google earth を見たらコペンハーゲンに橋があった。暫くそちら方面を見ていなかったので何時出来たのか知らない。
 今は風力発電の陰になって目立たないが、コペンハーゲンには発電所本体設備を1つにパッケージした奇抜なデザインの石炭火力もあったよね。この辺のセンスは北欧の人にはかなわない。
石炭火力は今後前途多難だよね。オイルピークアウト論が正しくなければ。

*** ハイネケン ***
 昔労組本部専従時代Centre International Conférences de Genève (CICG) で開催された国際金属エネルギー労協の総会に出た時、各労組委員長達とジュネーブのすし屋に入った。値段もネタも日本の安いすし屋と殆ど変わらない。
 ビールがハイネケンばかりで、寿司にはちょっと甘口、あきが来た。他のビールがいいねと皆の意見が一致、頼むことにした。
まかしてと某委員長、
「アナザー、ハイネケン、プリーズ」
「ね簡単でしょ、英語なんか知らなくても、機転だよこんなもの」とのたまう。
英語というよりロジック的に違うでしょと思ったが、西の方の大電労の委員長様、逆らっても得は無い。
ふたたびハイネケンがズラッ、みんなうんざり。
「アナザー、ビール、プリーズ」
で他のにしてもらった、あくまで謙虚に。

*** 英語なんか ***
 こっちも大したことはない、前夜ラマダホテルのバーで、
「Dry martini please.」
「With olive ?」
「…Yes… !please.」 (一瞬聞き取れなくて辛うじてYesと返すが、後からpleaseをあわてて付け加える)

*** 国際会議 ***
 会議場でスピーカーの冗談に笑うオーディエンスのゾーンが一定のタイムラグを持って
次々移っていくのを不思議に思っていたので、仲良くなった通訳の女の子に聞いたら、
「多国籍の会議では、全スピーカーの言葉を直接全聴衆の言葉に翻訳できるだけの通訳はとても揃えられない。
従って、各通訳は自分の得意な言葉をアウトプットする通訳から自分の受け持ちの言葉に翻訳するの。
だから、翻訳のセンテンス区切り単位の遅れが生じる」
スピーカーがドイツ語でジョーク→ドイツ語のわかる人が笑う
ドイツ語からフランス語に通訳→フランス語のわかる人が笑う 
ドイツ語から日本語に通訳→日本語のわかる人が笑う       以上2つは同時になる
日本語から韓国語に通訳→韓国語のわかる人が笑う
韓国語から北朝鮮語に通訳→北朝鮮語のわかる人が笑う (そんな馬鹿な^2)
という具合だそう。
 従って英語のジョークの時はさほどではないが、ローカル言語の時は何時までも笑いが途絶えない。
明るい職場、じゃない明るい会議場。

Cicg_3   

*** 青島ビール ***
 昔上海に行った。
ホテルは和平飯店、かつてフリーメーソンか只のユダヤ勢力かの拠点だったところ。
持参のドライヤー、間違って100Vのまま突っ込んだら、ドライヤーは何ともなく、向こうの糸ヒューズが飛んだ。
 普通の食堂では、冷えたビールなんて夢のまた夢、コップに注いでひなたに置いてあったようなのが出て来た。安いけど。ガーデンブリッジ近くの立派なホテルで飯を食ったが、冷えたワインはなかった事を覚えている。錦江飯店は忘れた。
 街の食堂では、肉料理の小骨テーブルクロスの上にペッペッ、客が帰るとテーブルクロスバタバタ、小骨床にコロコロ、テーブルクロスひっくり返してまた使う。今の上海では見られないかも知れないが、当時はほんと。
 ホテルから見て東浦地区なんか、1つだけタワーが出来ていたけど、他はスラム街だと思ったものね。
 蘇州、寒山寺で「月落烏啼霜滿天,江楓漁火對愁眠。姑蘇城外寒山寺,夜半鐘聲到客船。」の碑も見たし (勿論縦に書いてある。横浜の中華街のレストランでも見る)、虎丘にも昇ったよね。試剣石というのも見た。

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my favoriteⅢ

 どうしても触れたいことがあるので、省エネのカテゴリーから外れて私事になるがお許し願いたい。

 SONYミュージックグループが30周年記念に総力を挙げてコマーシャルベースを度外視して開発したと言う、CelebrityⅡと言うオーディオシステムを手に入れたのは「my favorite Ⅷ」に触れた。20数年来のヘッドホーンも見違える (聞き違える) 程のパフォーマンスを発揮するようになったので、満足してそのまま愛用していた。
 ところが耳あてなんかも完全に摩滅し、また最新の技術ではどのように聞こえるか試してみたくなり、住宅ローンの完済を記念して新たにヘッドホーンを購入することとした。(庶民の贅沢の、なんと倹しいこと)
 SONYに訊いて、最も suitable なヘッドホーンを教えてもらおうとも思っていたが、ふと立寄った横浜西口駅前の電気屋で最初に手にしたのが audio technica の ATH-ESW9と言う製品。音圧が凄く一発で気に入った。
前のも audio technica だったが、旧品の経年劣化か新品の技術的進歩か、低音部の音圧と高音部の伸びが加わる事により、音響的には更に違う世界が広がることになった。特にビデオ映画ではイベント音とBGMの装いが変り、DVDが今までと違う新たな観点からもう一度楽しめることになった。
 以下は、いささかマニアックにもなるが (マニアックに楽しんでいるのは、色んなドアーの閉まる音の違い ۵  と、各種低音の音圧などである。後者は何故か筆者には、少なくないメンタル的好影響をもたらす。) それらの触りの紹介である。
 密かに (庶民レベルとしては) 日本で屈指の音響的贅沢だろうとほくそ笑んでいる。

 BGMに関しては、音楽専用CDには多少劣るものの、インスツルメント別に聞き分けられるから、今オーケストラの各パートがどの様な表情で演奏しているかも想像できて、純粋に音楽として楽しむことも、ストーリーとのコンビネーションを味わうことも出来るようになった。
ただしそれが全てと言うわけではなく、音響としては難があっても、【36 hours】のピアノ協奏曲のBGMのようなのは、牧歌的で体が受け付ける。
 また、かつてベースやキーボードに親しんだことも有って、自然その方向に耳が行く。【デンジャラースビューティ2】のベースライン、【ラッシュアワー2】のチョッパーなどは耳に心地よいし、【オーシャンズ11】や【13】の懐古的コード進行のフレーズも新鮮に聞こえてくる。
 更に今回新たに気付いたことは、映画音楽では超低音バスドラ音 (殆どシンセかも知れないが) が結構頻繁に使われていて、緊張を盛り上げるため効果的に使われているということである。
【戦火の勇気】、【ザ・インタープリター】、【ザ・センチネル】、【セイント】などでそれが分かる。そして緊張というよりは力任せの【レマゲン鉄橋】 (このテーマ曲は、先ごろお笑いさんが孤島等で無銭生活をするTVシリーズのBGMに良く使われていた) 。20センチュリーフォックスのテーマミュージックの低音残響にも驚いた。
 音楽的には、【トップガン】や【ビバリーヒルズコップ2】のハロルド・ファルターメイヤーのフレーズが好きだが、エディマーフィーの刑事ものは軽さの相乗効果で演技が浮き上がってしまう。【デッドフォール】を見ながらカートラッセルあたりがちょうどピッタリじゃないかと感じた。
またチェビーチェイスの【フレッチ】シリーズはいかにもマイナーだが、音楽だけはファルターメイヤーだからメジャーで面白い。
 【エネミーライン2】で、海軍特殊部隊チームsealsが民間機でDPRKに向け発進する時のBGMは、【ジーザスクライストスーパースター】のユダの心象風景としての戦車や戦闘機が出てくるシーンと同じテイストで懐かしかった。かつてベースラインをコピーしようとしたことがあったから。
また【another 48 hours】の銃撃戦でジョンロードばりのキーボードが入るのも嬉しくなってくる。彼のはもっとクラシカルテイストだが。

 *** ベース ***

 昔つき合ってもらっていたギタリストに「ベースはもっと軽く、もっと重くやって」と言われた事がある。同時に、一言で。
彼方判る?言われてる事。
 筆者も最初面食らったけど、すぐ気がついた。要するに「リズム的に引きずっているのでもっと軽々と、しかし曲のベースなんだからもっと重々しく」と言う意味。
イモベースと言ったがそこまで行かない。紡いだベースラインのセンス云々がイモベースだが、何の事は無い、ここではその前段のベースとしての素質を云々されている事になる。

 彼は、ビートルズの武道館講演に行ってA hard days night の最初のジャーンの音を拾ったと自慢していた。
ジョージハリソンは指のポジションを盗まれないよう後ろ向きで、ジャーン。客席に向き直りながら it's been a hard days night って始まったんだって。
日本のミュージシャン達、しばらくはC (記憶に自信がないが) のコードでお茶を濁していたが、彼だけ完全コピーだったそうな。
今スコアブックではD7sus4になっているけど、耳のいい人ホント?
 彼氏あるときギタリストTTの前座を努め、ご本家は津軽ジョンガラ節をワンポジションで演奏していたが同じ曲を半小節ずつ、ハイ・ロー2ポジション切り替えて演奏してやったらお付が楽屋に怒鳴り込んできて「前座のくせに、同じ曲をやるな、仁義を知らないのかッ」
筆者のはイモベースだったが、他人より一歩でも前に行こうというプロの凄さを見聞きしていたので、その気持ちだけは見習って、つい・・・

 *** キーボード ***

 昔、ジュネーブの国際会議場CICGで (1985年11月レーガン・ゴルバチョフがここで歴史的会見を行い「和平のための共同声明」を発表する前の年に) 開催された、国際金属エネルギー労協の総会に出席したことがある。



 会議1日目の夜のレセプションで皆と歓談していると、直ぐ近くのテーブルで少女が1人手持ち無沙汰にテーブルを指で叩いている。ちょうどピアノの練習に見えて興味を抱いたことと、ちょっと寂しそうなので、寄っていって話しかけた。
「ピアノの練習か何かしているの」
そう
「パパやママは」
向こうのテーブルで皆と歓談中
「何処から来たの」
ギリシャ・クレタ島、綺麗なところよ
ネイティブスピーカーじゃないので聞き取りやすかったのか、若いころのヘイリー・ミルズに似てかわいい。
「ピアノは好きなの」
キーボードの方が好き
「私もキーボードやるんだよ」ということで30分後に両親が席に戻るまで話が続いた。

 最後に別れの挨拶をしたら、「また明日会いましょう」という。
そんな馬鹿な、明日はまた会議でレセプションも無い、「会うことなんか無いはずだ」ヒアリングに自信喪失して分かれた。
翌日、CICGに入ると、ギリシャの席に首だけ出して彼女がいる。
日本と違い、こういう会議に家族づれで来る場合もあるとは知っていたが
同伴もレセプションぐらいまでで、会議場まで子供を連れて来るとは考えられなかった。
休憩時間には何度か逢っにいった。

 *******

 DVDの音響については如何にもそれらしいのを見つければ嬉しくなるし、新しい発見もある。しかし一般に新しいものほど音は良いし面白いから、余り音に拘ると古い映画から遠ざかる傾向になる。
 音響・音楽、総合的に最も楽しめたのは、蔵DVDの中では、2005年【トリプルX・ネクストレベル】。BOND の Victory ゴージャス!(「何だ、結局そっちか」?)
 【史上最大の作戦】の頂上作戦会議でアイゼンハワーのそっくりさんが決行を決断する時、バックに時計の音が入っているのに気付いた。心理描写としては面白い。さらにリチャード・マンチ (他に【レマゲン鉄橋】【THE TRAIN】【パットン大戦車軍団】 など出演) 演ずるノルマンディ戦区ドイツ第84軍団エーリッヒ・マルクス司令官がアイゼンハワー役で「反抗は悪天候にノルマンディだ」と言う、図上反攻作戦プランを披露する時も、マルクス自らの最後 (爆撃死6日前) の誕生日の「6月6日、ノルマンディにて」とデコレーションされたケーキのカットのシーンにも、クロック音が響いている。
 アイクの決断の直前の、気象部責任者スタッグ英空軍大佐の気象予報の発言の時は抑えられているから、オート・ゲイン・コントロールの効果で無ければ、意図された音入れだが、だとするとドイツ側の時計の音の方が重厚なのは何か意図があるんだろうか。
これは史実によるものかと思ったが、【アイク】での決断の時は時計の音は入ってない。その後チャーチルに決定を報告する時だけである。
 【キャノンズ】では、ジーンハックマン愛用のアコースティックワゴンのエンジン音やドアの開閉音なんかはいかにもそれらしくて、嬉しくなってくる。
【バッドカンバニー】のクリスロックを連れ去るバンを尾行し始めるホプキンスなどの乗った3台の乗用車のエンジンセルのスタート音がそれぞれ異なっていて (車種が違うから当然だが、それが聞き取れることが) 面白い。
【デッドフォール】の脱獄シーンの篠突く豪雨の音響は、生暖かい雨の水温さえ感じる。
【timecop2】冒頭の舞踏会のシーン。クリスタルグラスの触れ合う音は兎も角、陶器の食器の音なんかはリアル過ぎて、5.1チャンネル要素もあって、かみさんがおやつでも持ってきたのかと思わず振り向いてしまった。
【BOND】のプロモーションビデオでは、右後ろから「カンパイ!」と声掛けられた。更に ROYAL ALBERT HALL でのコンサートのアンコールの Victory では黒人ダンサーの clap 音が微かに聴き取れる。間違いない。
【タイタニック】氷山衝突時の氷塊の甲板への落下音は、少し高音が弱いかなとも思うが、相手が木製甲板だからこんなものだろう。
【フライトプラン】階段や床の足音はまさに旅客機のもの。
【ソードフィッシュ】車の爆発炎上シーンでは、音がそれらしいと頬に火炎の放射熱さえ感じる。
 以下体言止めで羅列する。
【新スタハチ】薬きょうがアスファルトにはねる音、窓ガラスの破片が飛び散る音、銃撃でタイヤがパンクしてエアー漏れの音。Ford Grand Torino のアイドリング音。(最後のは本物を知らないが)
【ダンテズ・ピーク】地震で崩落する岩石の轟き、土砂の滑落音 (全体のザーッと言う音響ではなく、一個一個の個体の発する音が拾えて再現出来ていれば本物) 、救援ヘリの機体真下からの音響、ロープのカラピナの金属音。
【プレシディオ殺人事件】サンフランシスコ市電の警鐘の音。
【アイク】チャーチルがコップからブランデーを飲む時の指とグラスの擦過音。
【沈黙の戦艦】トミーリージョーンズがレアー肉を切り取るナイフの切れ味。
【訣別の時】ハドソン川の朝霧の中のタグボートのエンジン音と警笛の残響。郊外列車の走行音、停車中のジーゼルエンジンのアイドリング音。殉職刑事の葬儀の Amazing grace のバグパイプの澄んだ音色・・・

Amazing grace how sweet the sound          アメージング・グレース、何と言う優しい響きだろう。
That saved a wretch like me.                    惨めに道を見失った蒙昧な私でさえ救ってくださる。
I once was lost but now am found,       汎的存在ではなく一人ひとりの背後にあって、
Was blind but now I see.            限りない愛を授けてくださる神の恩寵を今感じる。 (オリジナル意訳)

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ダイアモンドヘッドの中へ行って下さい

 東シナ海沿岸の孤島の電気設備の保守という苦労を分かち合っていた若手が、結婚するという話。
花嫁もよく知っている。式はハワイで2人っきりだという。
 「それは面白くないぞ、俺が付いていってやる、2人とも初めての海外で色々心細いだろう」押しかけ添乗員。長崎の旅行会社に3人前手配を頼んだ。

 福岡か大阪からかホノルルに飛んで、着陸態勢の飛行機からダイアモンドヘッドがカルデラ式火山跡だと言うことに気づく。

 immigrationで長い行列、ウヮー何時までかかるんだろう。大分進んで係官と目線が合ったら、顎をしゃくって先に行ってよしと言うように合図をした (後で考えたらそんなこと絶対するわけが無い) ように見えたので、1人でスタスタ歩いていったらポリスが2人追いかけてきて、別室にご案内された。
 愛用していた上下真っ白のスーツと、白のエナメルの靴 (日本ではそれプラス胸に赤いバラ、本当に。タクシーに乗ると「今日は結婚式ですか」とたまに訊かれた。毎日お目出度い。それに、上着を羽織ったりしようもんならもう完璧。島の若い人など渡し場ですれ違って闘争心をくすぐられるのかやたら眼を飛ばしてくる。やっと気付いて「何だ、sasayanじゃないの、どこのやーさんがこんな島に渡ってきたのかと思った」) サングラスにアタッシュケースといういでたちで、ちょっと観光客には見えない。
 また岡本某など、同年代の日本赤軍派の手配書も廻っていたころで、靴下まで脱がされて調べられた。
外で友達が待っているので早くしてくれ「ハッバ、ハッバ」【コンバット・仮面のドイツ兵、ジェームズ・コバーン】と言うが「don't mind. don't mind.」
 2人は空港の玄関で待っていてくれた。とんだ添乗員である。

 2人はハイアットリージェンシーの特別フロアー、エレベーターが止まるのに鍵がいるやつ。こちらは一般フロアー。
 夜は2人きりにしてやろうと、1人でワイキキ見物。
メキシコ料理屋に入ってウエイトレスに「この店で一番美味いものどれ」
「この店はみんなおいしいんです」当然そうくるだろうね。
メニューの一番端のにして、タコスなるものを初めて食した。その後自分からは食指が動かない。
 拳銃射撃の看板もあったが無視 (SPの件は済んだから)。

 次の日も単独行動、旅行会社に行ってダイアモンドヘッドに登るツアーは無いかと訊くと「無いけど、近いからタクシーで行けますよ」
 ホテルの前でタクシーを待つがどれがタクシーか表示が無い。それらしい停まり方のに「これはタクシーか」と訊くと、「そうだ」
予約かも知れないと、気を利かせたつもりで「誰かを待っているのか」と訊くとニヤッと笑って「お前を待っていた」
もう乗ってやるよりしょうがない。
 ダイアモンドヘッドの中に行きたい ( IN に強くアクセント) というとOK。
 2~3箇所、中に通じるトンネルがあって入っていったが、原っぱと何か軍の倉庫らしいものがあるだけ、車で待ってもらって一人で枯れ草の中を散策して戻った。それだけでホテルに戻り、料金は確か3千円程度だと記憶している。

Honolulu_2

 夕刻は3人でサンセットクルージング。
 色んな人種の観光客たちと相席ギューギュー詰めにされ、飯を食いショーを見る。
ふと思い立って、ウエイトレスにハワイ産のワインは在るのかと訊くと、「在る」と言うので1本頼む、味はどうと言うことは無いがブドウはどこに生るのだろうと言う疑問だけが残った。

 次の日は挙式する教会の在るハワイ島に渡る。
 便はつい1ヶ月半程前、客室上部が吹き飛んで死傷者を出したアロハ航空。事故はテレビで見たが、まさかそれに乗ることになろうとは ۵
 客の待ち行列に尻をむけ、ジェット噴流を浴びせてタクシーイングしていく、黒人の整備士も頼り無さげ。
そして座席は、何処にでもあいている好きな所にお座りください。

  ハワイ島の海辺の白亜のホテルについて、みやげ物屋を覘いていたら、ホテルの女支配人が居て話しかけて来た。
友達が挙式するので1人で付いてきたと片言で説明するが、なかなか信じない。後から彼女が来るんだろうとか、しつこく尋ねる。部屋の番号まで聞いてくる。今回の行動、彼らから見てよほど奇異に見えたのか知らん。
だが愛想は悪くない、ステッキガールでも紹介してくれるのかと夜まで内心期待したが何も無かった。
 明朝3人で朝食のためレストランに階段を下りていくと、レジの近くに居た件の女支配人、愛想良く「Good mornig Mr.sasayan」
2人はビックリして、「何で名前知ってるの、何時知り合ったの」
相手の記憶力にも内心驚いたが、海外のこういうシチュエーションで個人名で呼ばれる気持ち良さ初めて経験した。

 式も無事すみ、翌日、2人はスキューバダイビングに行くという、こちらはハワイ島観光が100ドルだということで予約した。
翌朝ホテルの前にガイド兼運転手が乗る黒のリムジンが横付け。
シートに座ったらすぐ発車、客は1人だという。それじゃというので、バックシートより断然見晴らしの良い助手席に移動して、しゅっぱーつ。
本来はコースメニューがあるが今日は客が1人なので何処でも行く、希望は無いかと聞かれた。
 特に無いが、一昨日サンセットクルージングでハワイのワインというのを飲んだ、ブドウは何処で採れるのかと訊くと、キラウエア火山の中腹にブドウ畑があるとのこと。行きたいと言ったが遠すぎるとのことで諦め、その他でお茶を濁す。
 コナコーヒーのサービスも2杯おかわりした。これは収穫で、日本に帰ってから喫茶店ではまずハワイコナを探すようになった。

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my favorite

 my favorite brandy がカミユのブック、だれも聞いてないだろうけど。
自分で海外に行く時はプラチナを買ってくる。他人に頼む時は2万円渡し、一つ下のランクを頼む、5千円が餞別+搬送代になる。
カミユ特別ブランデー鑑定士認定制度というのがあるらしい。
カミユの醸造元に行って「世界で一番美味いブランデーは何か」という設問に「カミユ」と答えると、それだけで認定証が交付されるんだって。これからリクルートの人やってみたら?キャリアになるかどうか知らんけど。

 ワインは安くてもカベルネソービニオンでしっかり出来ていればそれだけで充分満足。日頃は千円のマンズハーベスト・ルージュを愛飲している。
これに次ぐのはフル?ボディのファウステイーノⅠ世。こちらは味ではなく、多分に関連するエキゾチックな雰囲気を楽しんでいるきらいがある。関内のスペイン料理「casa de Fujimori」で \7,000。常備していると思うが、席の予約と同時にボトルも頼んでおく。
 casa de Fujimori は数年前、目黒駅前にも開店した。何気なく歩いていてふと気付いた。目黒駅の本屋では三雲 孝江さんも見た。お子さんと一緒に。In the flesh 【エクゼクティブ・デシジョン、ハル・ベリー】で。
 my favorite wine で最もコストパーフォーマンスが高いのはボルドールージュのシャトー ベルエール・ラグラーヴ。これは最近知った。飯屋でリストに赤はこれしかなかったのでオーダーしたが、期待してなかったこともあり、一口飲んで思わず「うまいっ!」と叫んでしまった。

 ついでに my favorite champagne はブーブクリコそれもグランダム (平衡輸入店で \10,000)。ドンペリ・ロゼが出たらそっちを飲むけどそれ以外ならこれ。
身内の結婚式のシャンパンがブーブクリコだったがグランダムがない。
食事中特別注文しようとしたら「すみません在庫きらしてます」。下見の時親族控え室に一本グランダムの空き瓶が飾ってあったのを見ていたので期待したのに。
予約しておくんだった。
あとで式のマネージャー「お父さん シャンパンに詳しいですね」。そんなことよりブーブクリコが売りの店でグランダムの在庫切れなんてあり?
 カサブランカのリック (starring Humphrey DeForest Bogart) の店にも置いてあるよ。’26年物だけど。最近ビデオを見ていて気づいた。
 また、またぐっとマイナーなんだろうけど、元祖カジノロワイヤルでピーターセラーズの007を誘惑するため部屋を訪問する miss googthighs のジャクリーンビセットが持ってくるのもブーブクリコである。
さらにどうでも良いけど、ジャクリーンビセットが置いたボトルの向きが、だれも近づいてもいないはずなのに、ベッドシーンでは逆になっている。もうひとつどうでも良いけど名前がジャッキービセットになっている。昔の名前で、でてぇいぃまぁす♪
 さらにどうでも良いけどついでに、ダニー・アイエロ主演の dinner rush という映画ではレストラン映画と言うこともあってブーブクリコが頻繁に出てくる。ついでに「ロブスターとえびのシャンパン・ソース、バニラ風味」というヌーベルキュイジーヌに使われている。どんな味がするんだろう。

 my favorite beer は色々あるが、コペンハーゲンツボルグ。
ツボルグの工場の前も通り、看板だけ写真に撮った。
最近何処にも見かけないけど、長崎市内の観光船渡し場の売店に見つけた時は、長崎を見直した。
農業国デンマークは同様に葉巻もうまい。一時期凝っていた時があり、銀座松坂屋前の菊水でデンマーク産6本入りいつも買っていた。1箱確か4200円。
コペンハーゲンでは、ニールス・ボアの生家だという隣のレストランで飯も食ったし、ハムレットの舞台クロンボーグ城の、地下の洞窟に鉄格子を組んだだけ、潮の干満で海水が浸入してくる牢獄にも入った。

 もう一つ my favorite 貴腐 wine というのがあって、これは断然シャトーディケム。
 ボルドーのイケム城のお殿様、「俺が帰るまでブドウ取り入れちゃなんねー」と言い残して戦争に出かけた。収穫の時期が来ても帰らない。ブドウが腐りかけても帰らない。ワイナリー職人達、気が気じゃないけど殿様の言い付け金科玉条。そのままにしておいてた。
やがて殿様無事ご帰還。腐ったブドウ捨てるのももったいないので、ワインを造ってみよう。だめもと。
 出来たワインの美味いこと、以来デザートワイン・シャトーディケムとして有名を馳せることに。そしてその菌は貴腐菌、何処でも棲息できるものでもない貴重品。
というのが一般に流布しているシャトーディケムの誕生噺だが、ちょっと眉唾。
ハンガリー、トカイアズという貴腐ワインがある、味はイケムより断然下。中間にトッロケンベーレンアウスレーゼ (しかし食事中に飲るならこれが一番、料理の口直し。イケムは本物デザート、甘すぎる。トカイアッズは料理には合わない) 。
だったら、イケムが最初→味が落ながらドイツ、ハンガリーに伝わった、と考えるか、ハンガリーで発生→味が sophisticate されながらドイツ、イケムに伝った、と考える方が自然か。
後の場合、なぜ終点がイケムなのかという疑問は残るが。
無関係に別々に発生というのもあるか、イケムも別に「うちが元祖」とも言ってないんだろうし。
それから、ボルドーってルージュばかりじゃないの、白もある事はあるけどさ。
貴腐ワインは黄金色、試行錯誤で白のほうが美味いということになったのか知らん。
・・・まあいいや美味けりゃ。酒の話だし、ムキにならなくても。
 シャトーディケムはどんな安売り店でも3万円。年によっては5万以上 (【オーシャンズ13】でマット・デイモンが「73年以外なら」なんてナマ言ってるけど、庶民にはとてもそんな贅沢は言えない。何でも頂いちゃう♪、しかし逢引のシーンでシャトーディケムなんてちょっと小道具が違うんじゃないの?ワイン・コンシェルジュさん、どお?) 。一方トカイアッズは3千円。 (勿論ハーフボトルで1万5千円というのも有るけど、細かいこといちいち断らないで流しているからそこんとこ宜しく。トカイアズも500ml, 5 puttonoys 3千円との比較だから)
 しかしトカイアズ、腐っても鯛じゃない貴腐ワイン、女の子にはうける。ちょっとしたお祝いには最適。

 あるとき日本も貴腐菌持ってるのかどうか確認しようと、町の酒屋に電話。「日本の貴腐ワイン欲しいんだけど」
ご主人「?」。
まず、貴腐ワインとは何かから説明。17,8年前の長崎。調べてみますと答えてくれた。
2週間位して「サントリーにありましたが2万5千円、高いですよ」。想定よりずっと安い「注文してください」
約束の日曜日取りに行く。
「すいません、連絡ミスで2万5千円じゃ無くて5万円の間違いでした」。それなら解る。日本の貴腐ワイン、どこにも売ってなくてこうしたんだから。
 金はあったけど「どうしようかな」と言うと、「2万5千円と言ったんだから、それでいいですよ、貴重な勉強させて貰ったんだから」
ありがたくお言葉に甘えさせてもらうことにするが、しかし強烈な一発、
「この貴腐 wine は今日本に3本しかないそうです。東京に1本と、京都に1本と、後一つがこれ、充分に味わってください」
酒屋としての生業で、一生に1度でもこれだけのセリフが吐けたなんて、2万5千円じゃ安いよね。
サントリーが貴腐菌持ってるのは解った。
 単身赴任寮に帰って若い衆に顛末を話しながら、桐箱入りの壜のコルクを抜く。
さすがに日本製と言うことで貴腐ワインとしてはシャトーディケムよりさらに一段上の仕上がり。 That's far out!
アロマ云々の世界ではないが。
 包装、ラベル、入れ物、輝き、透明度、味、後味、酔い心地 (これは嘘、4人で飲んだら酔うほど無い) 全部、100点満点で、部下達ワイングラス舐めまくり。

 my favorite sake は誠鏡の幻の赤なんだけど紙幅がない。

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