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my faveriteⅥ

 筆者の蔵DVD は200を越える。普通の肩の凝らない奴ばかりであり、OCRで字幕を txt に落としたり、何とは無く眺めたり、気に入ったのは何度も見入ったりしている。
画面は42インチだが、サウンドは CelebrityⅡ+ATH-ESW9 というゴージャスなものであり、「my favoriteⅢ」ページにその方面から触れているし、面白いと思ったセリフはそこいら中に散りばめてある。無理やりのも大分あるが۵
 その他に何度も見ていると「あれっ彼はこんなところにも出ているぞ」「声も輪郭も似ているが、あの人ではないのか」と言う邂逅が少なからずあり、その方面でも楽しめる。勿論マニアやファンにとっては常識のことであろうし、Wikipedia 等ではたちどころに判ってしまうが、白紙状態で偶然気付くと言うのはそれはそれで又楽しめるものである。
 と言うことで、ちょっと面白いだろうと素人が勝手に盛り上がっている幾つかを紹介する。例によって入興しなければ飛ばしてください。

ジャック・レモン

 最初に見たのが、【チャイナシンドローム】だったのでその系統の俳優かとずっと思っていたが【グレートレース】を見て驚いた。ここではトニー・カーチスとナタリー・ウッドの敵役のマッドサイエンティストとして、押しも押されもせぬ完璧ドタバタ・コメディアンじゃないか。
ピーター・フォークは、もともとその気があったのでさ程違和感は無かったが、このコンビは加藤茶と志村ケン、ダン・エイクロイドとチェビー・チェイス以上の乗りである。さらにジャックレモンは東欧の小国ポツドルフの呑んだくれ皇太子と言う、更に輪をかけたキャラクターの2役を見事にこなしている。
 と言うことで、素人の知見の狭量を今更ながら思い知りながら、あるとき【JFK】で「おっ、【ジェラシック・パーク】で恐竜の餌食になる Fat Man も出てるぞ」と思いながら見ていたら、JFK暗殺に喜色満面の曰くありげなEX-ONI、EX-FBIの人物の事務所に出入りする老物書き役でジャックレモンが顔を出していた。

GEORGE MACREADY

 一般には殆ど馴染みが無いだろうが、【グレートレース】が出たついでに触れる。【トラトラトラ】の Cordell Hull 国務長官役の俳優である。
真珠湾スニークアタックの後で宣戦布告を持ってきた野村大使を難詰するシーンが、筆者には印象深く残っていたが、【グレートレース】でジャックレモンの呑んだくれ皇太子を誘拐し謀反を企てる一味の将軍が、隆々たる髭で判りにくいが、声と相貌が似ているので調べたら同じ役者だった。

マクシミリアン・シェル

 まず1974年の【オデッサファイル】で、主人公のジョン・ボイトに父親の敵として射殺される、ジョン・ボイトより30歳程老けた元ドイツ収容所長の役をこなしている。
ついで1977年の【遠すぎた橋】では、ショーンコネリーより1回り若くきりっとした、連合軍負傷兵の搬出のため3時間の人道的停戦を Hardy Kruger に指示する、ドイツ装甲軍団長ビートリッヒ中将役である。前者が後者より前期の作品だとはとても思えない。
 そして最後に【ディープインパクト】で主人公の父親役である。抱き合って隕石津波の到来を受け止めるあのシーンである。これはまあ妥当な歳作りだろう。髯のせいもあり顔は判りにくいが、音声フォルマントは全く変わってない。
 ちなみに、【ディープインパクト】でマクシミリアン・シェルの2度目の若い妻になる、主人公より2歳年上の義母役のRYA KIHLSTESTは【ホームアローン3】で、主人公の腕白にコテンコテンに遊ばれてしまう、スパイ一味の1人である。

ジョージ・シーガル

 【レマゲン鉄橋】や【ジェットローラーコースター】の主役であるが、何度目かの【史上最大の作戦】鑑賞中に、大砲の無いトーチカに決死の突撃を敢行したグループの長の声の特徴が似ているので調べたら、キャスティングリストの最後の方で出て来た。
思わぬ発見に喜んで、念のためと Wikipedia で調べたらしっかり書いてある。まあちょっとした斯界中では既知のことだろう。
 その後【愚か者の船】と言う、往年の面影の窺い難い(と言うのが適当かどうか)、ビビアン・リー(ダージリン生まれなんだってね)など主演のモノクロの映画を見ていたら、女連れの売れない絵描き役で出ていた。甘さのある声質はこの頃から一貫していて、どちらかと言うとラブアフェアー向き(と言うのが適当かどうか)で、【レマゲン鉄橋】のなんかは多少作り物のようにも思える。

ジャネット・ゴールドスタイン

 新進の絵描きの船旅と言えば【タイタニック】が有名だが、そこで1人珍しい人を発見した。
【ターミネーター2】のジョン・コナー育ての母親で、T-1000に乗っ取られ、夫を手剣で刺殺する場面は記憶にあるだろう。その後愛犬の名前のやり取りで、シュワちゃんには正体がばれてしまうのだが。
 この人が、タイタニックの出航シーンの乗客の中に一瞬見える。始まって28分頃5秒間。船内でディカプリオとすれ違う家族ずれで、ここのセリフは2言のみ。後半出番があるのかも知れないが覚えてない。

Henry Calvin

 【愚か者の船】で1人懐かしい顔を発見した。
 下層民の画ばかりのジョージ・シーガルの絵のモデルの1人 Fat Man が、昔テレビシリーズ怪傑ゾロで、主人公引き立て役の太っちょのガルシア軍曹役をやっていたヘンリー・カルビンである。
子供の頃、怪傑ゾロごっこに汗をかいた一時期もある。これが為、物心ついてから必要になったパソコン関係暗証は全て「zorro.」である。

DAVID RASCHE

 ファンと言うのは少ないかも知れないが、麻生太郎系(何と情けない日本の現状か)マニアならあるいは知ってるだろう。【おかしな関係】でダドリー・ムーアをオチョクるファナティック・スパイ役が板に付いていて笑わせるが、【ザ・センチネル】では一転米国大統領役でマイケル・ダグラスやキーファー・サザーランドの演技を受け止めている。トップレディとマイケル・ダグラスに不倫される cocu としてではあるが。
 
ジェームズ・クロムウェル

 【将軍の娘】【ディープインパクト】【アイ・ロボット】【スペース・カウボーイ】などで然るべき役柄をこなしているが、【チープデテクター】での配役はちょっと気が付かない。
この映画は、ピーター・フォークがボギーの物真似で【カサブランカ】や【マルタの鷹】のパロディを、観客にも否応無く伝染するほど、如何にも楽しそうにやっているものだが、【カサブランカ】で言えば Rick's Café Américain のシーンで姿を見せる独情報部員暗号名 gray rabbit が彼の役柄である。DVDパッケージのキャスティングリストには出てこない。1978年当時はその程度のランキングだったんだろう。
面影は長身で軍人役系らしいすらっとした姿勢のよさだけである。

LOUISE FLETCHER

 【チープデテクター】がパロディっている【カサブランカ】で言えば、イングリッド・バーグマンの役どころである。ちょっと鼻っ柱が強いという差は有るが。即ち主人公と曰くのある、レジスタンスリーダーの妻役である。
 それなりの重要な役柄の割に、パッケージのキャスティングリストに無い。まあ旦那役の Fernando Lamas も出ていないからそんなものかもしれないが。
パロディった役柄との対比から、それなりの美形役のはずの彼女が【ブレインストーム】では女の魅力とは一切無関係なサイバーシステム開発のリーダー、実績一筋の中年女流科学者となっている。彼女の臨死ビジョンがこの映画のポイントの一つでもある。ナタリー・ウッドの遺作でもあるが。
この辺、【オリエント急行殺人事件】でのバーグマンの役どころと対比しても同様で面白いものがある。後者は本人の強い希望による結果らしいけど。

ドム・デルイーズ

 【チープデテクター】のDVDパッケージのキャスティングリストにも載らない2人が続いたからには、そこに引っ掛っている人にも触れなければなるまい。
 持ち前の体躯を駆使した幅広い分野での活躍なんだろうが、このような俳優が実は(出演チャンスで)一番稼いでいるのかも知れない。
例えば、【キャノンズ】のユダヤ系フィルム仲介役、【メル・ブルックス 珍説世界史PARTI】のローマ皇帝。テリトリーも狭くない。
本blogのお笑いセリフにもノミネートされている。

EILEEN BRENNAM

 映画【スティング】で、ロバート・レッドフォードが訪ねていくポール・ニューマンの情婦役で面白い味を出しているので、知っている人は知っている。【チープデテクター】では【カサブランカ】の「 Rick's Café Américain 」の歌姫として、ピーター・フォークと絡み合う女性群の1人である事も、少ないかもしれないがまあ知っている人も居るだろう。
しかし、【デンジャラスビューティⅡ】の出演は多分殆ど気付いた人は居ないだろう。もちろん Wikipedia にも載っていない。
 老人ホームにいるウイリアム・シャトナーの母親役で、サンドラ・ブロックに犯人特定のヒントをくれる。

MICHEL LONSDALE

 これも判る人には判る、【ジャッカルの日】でパリ警察の威信をかけてジャッカルを追い詰め、射殺するルベル警視役だが、【RONIN】では被弾したロバート・デニーロを匿い助ける、リタイヤして悠々自適、日本侍のジオラマ作りが趣味の、やたら武士道に詳しい元渡世人を演じている。
頭髪の色は変わったが、ボリュームは変わらない。

クリストファー・ロイド

 その昔ブレークした【バックトーザフューチャー】のマッドサイエンティストで有名だが、こちらはマイナーだろうと言うことで触れる。【メル・ブルックスの大脱走】で相変わらず目をひん剥いた例の表情と声で、ドイツ将校を可笑しく演じている。
 よく似た表情のが【メル・ブルックス 珍説世界史PARTI】で、皇帝ドム・デルイーズの后の衛兵隊長を演じていたが、これは別人だった。
 【・・・大脱走】はどちらかと言うと、メル・ブルックスの奥さんのアン・バンクロフトが主人公で良い味を出している。

ピーター・サースガード

 【FLIGHT PLAN】の主人公の娘の誘拐犯人である。若いからファンも多くて知っているかも知れないが、同じく、こちらはマイナーだろうと言うことで触れる。【K19】のソビエト原潜の新任原子炉責任将校である。最初はミスを犯し責任を逃れようとするが、最後は身を挺して原潜を守る。
 この映画にベートーベンの月光第1楽章が出てきてエンディングフェルマーターの所で原子炉の冷却水配管がパンクすると言う、なんともはやミスマッチBGMと言わざるを得ない使い方をされている。
 原潜映画で月光第1楽章と来れば、より有名な【クリムゾン・タイド】があり、「核ミサイル発射か否か」という全編の緊張を暗示するかのような冒頭の嵐の夜の、雷鳴に被って始まると言うどっこいどっこいのミスマッチ度であるが、原潜映画プロデューサーというのは月光第1楽章がそんなに好きなんだろうか。
 ジーンハックマンとジュリエッタ・グィッチャルディとのイメージに差がありすぎて<残念ながら会ったことは無いが>、ハックマンの硬派ぶりが、硬派ブリッコになっちゃって、微笑み無くして観得ない。これだけで筆者の中ではせっかくのシリアスな映画が全編コメディタッチになってしまった。特にキャストにジェームズ・アンドルフィーニがいてニヒルなスマイルの強面派風に真面目に演技しているんだろうが、丸い鼻なんかも含めて、その薄笑いとオーバーアクションがどう見てもお笑いタレントのそれで、イメージを裏打ちしてくれる。
 どうせ月光を使わせて貰うんなら第三楽章にして、「ソビエトのミサイル発射まで4分」とか「EAMの修復まだか」と言うような緊張シーンのBGMにして、EAMが繋がってミサイル攻撃命令が取り消しと判り、ジーンハックマンが「Terminate launch, all missiles」と宣言するセリフに、最後のアルペジオの盛り上がりをぶつければ、余程効果的じゃないか。次いで湧き上がる乗組員の安堵の歓声がピアノコンサートのオーディエンスのそれに対比出来て、と思い立ち実際にやってみたら思った通り。オリジナルのより癖がない分好みなんだけど誰か暇な人やってみない?
でも歓声の有無に拘らなければ、クライマックスのくっきりした映画なら何にでも通用しそうだね。

GLENN MORSHOWER

 最後に、下積みも多々あったが出演回数と共に脇役ながら出世して来た役者を紹介しよう。筆者にはどうも気になる存在なのである。
 最初(勿論筆者から見て)は【沈黙の戦艦】で軍艦ジャックの内通者のXOの取巻きで、S・セガールに「delayed puberty?」と笑われていたredhead海軍少尉だったが、その後【デッドフォール】で、スタローンを呼びに来るロス・ポリス役で、ほんの一瞬、文字通り顔を出す。
 続いて、【コアー】では、主人公の科学者アーロン・エッカードを、相手がどんなシチュエーションであろうと構わず、公務のかどだと引き連れに来る、ユーモアとは無縁だと自称する FBI のオフィサーである。
 次の【エアフォース・ワン】ではずっと偉く、ハイジャックされた機から大統領を逃そうと最後まで身を挺するシークレットサービス員である。
 そして最後は、【エネミーライン2】で、海軍シールズの作戦のシンパ(提督だからそう言ってはおかしいが、反対する強硬派の親玉もいるんだから)となる提督まで出世している。
redhead頭も薄く肌も老化して、長い役者時代の苦労を偲ばせる。

 これからは、ブルーレイの時代とのことで、それ用のプレーヤーは買ったがDVDの購入も打ち止めにしたからこれ以上増えない。
この蔵ビデオの中で最多出演はやはり、エディ・マーフィーで9作品あったが、次席がマイケル・ケインの6作品でこちらの方が存在感は余程大きい。
戦争ものはもとより【元祖ミニミニ大作戦】のミニカー強奪実行グループリーダーに始まり、【デストラップ】で落ち目の戯曲作家、【ポセイドン・アドベンチャー2】でおんぼろサルベージ船長、【デンジャラス・ビューティ】であっち系のスタイリストなど幅広い役柄をこなしている。
 心残りなのは、ドイツ空軍特殊部隊によるチャーチル誘拐作戦【鷲は舞いおりた】が抜けていることである。好きな作品だが最後まで購入をためらったのは英語字幕が無かったからである。
まさかブルーレイでリメイク・英語字幕入りなんて・・・出ないよね。
 DVD最後の打ち止めは、何あろう【plein soleil】である。仏語字幕のが無かったのでずっと控えていたが、当 blog の筆者が持って無ければしょうがないだろう。駿河台出版のシナリオと共に購入した。

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