素人保温工事の実際
保温工事は保冷工事と異なり、比較的容易で素人でも出来る。
保冷は空気の機密が保たれないと、進入した空気が冷たい配管に触れ、水蒸気が凝縮水となって保冷材を湿らせあるいは自分自身がブリッジとなって熱伝導が良くなり、更に進入した空気を冷やし凝縮水を作ると言う悪循環に陥る。特に高湿度の時など大きく進行するからである。
逆に言うと、結露防止にはシールするのが一番。テーピングの徹底だけで水滴落下は止まる。勿論テーピングのところで水が止まったと言うんじゃないからね。水滴が作られなくなるのである。
一方、保温は空気の進入を完全にシャットする必要はそれほど無い。漏れ出す熱の伝達を抑制するだけでよい。極論すれば空気が動かなければ目的が達せられる場合もある。
従ってだだひたすら、高温部を塞いでいくか、対流熱伝導を抑制することである。
当所で目を付けたのは、温度が4~50℃以上の下の部位である。
吸収式→高再周り高温むき出し部および保温不足部、ドレントラップ、低再保温未施工部、低再出口配管、低温熱交および周囲配管
ボイラー→前面、水面計回り配管弁類、(この2者はプロの保温業者施工) 燃焼ファン出口ダクト
ポンプ→高温ポンプ本体
蒸気弁→グランド部
その他→ドレンフィルター上部蓋など
下の2者は、密閉とせず対流を抑制するための上部囲いとした。
図が汚かったら、右下元の大きさボタンね。
不思議なことに、本体の作業に伴ってはずす必要のある所は殆ど無い。あったとして年1回程度以下であるが、簡単に外れるようにしてある。メーカー作業員にも全く不評は無い。こちらではずすから。
更にいつ何時までにここを仕上げるなどと言うスケジュールも作らない。支援システムでデータ解析は容易化されていて、そのような業務にさ程人手を食わない。
また余り触れなかったが、監視の軽量化だけでなく、検針作業の軽量化プログラム・光化学警報発令時の対応操作プログラム・薬品管理プログラム、(Excelでも出来るからプログラムという程でもないが) また物品手配は可能な相手には Email 発注にしてもらったので電話、印刷、Faxの手間が無い。さらに牽強付会を承知で言えば振動解析も含めて異常を可能な限り些細なうちに気付くようになっているから、大事になってから騒ぐということもなく、要するに日勤など管理部門の仕事も軽量化しているから、定例作業が終われば「しょうがない保温でもやるか」となる。
来夏に向けて冬のうちから、少しずつ進めていけば、作業環境もポカポカしているはずだから快適だ。但しグラスウールの場合マスクと念のため着替えと終了時のシャワー、うがい励行位である。勿論当所の約半年の作業で問題が生じたことは無い。
保温材は以下のようなところのもの。これを保温材を内側にしてテープで張り合わせるだけ。これを必要なところに貼り付ける。または乗せていく。一部ダンボールの上に貼り付けてと言うのもあるが、ちょっとした楽しい工作の時間。
http://www10.ocn.ne.jp/~rockwool/glasswoolmagrollalumi.htm
http://www.mag.co.jp/pro/shohin/mh_d.php?shohin_id=2020
多分貴プラントの必要な箇所全部対策しても、材料費は2~30万円行かない。これで停止できるファン電力が200kwになるとして、夏季の電力調整契約の貴事業所ではどうなりますか♪このアイテムだけで1ヶ月だけで元が取れる。
それが今後未来永劫続くんですよ。電力料金削減なんか計算してみてください。大いにインセンティブが出てくるでしょう。当ブログ言い値の半分以上行く。
但しプロの保温屋さんにまじめにやってもらったら、1桁上の金額になる。やはりここは素人細工がよろしいのでは?本当に省エネに汗をかいたという連帯意識も醸成される。
但し汗をかいたオペレーターへの分け前もちゃんと考慮すること。
当該アイテムを実効あるものにするためには、保温は徹底して実施される必要がある。中途半端で投げ出したら、それまでの努力が水泡に帰す。「何が何でも50℃以上のところは隠す」位の気合が無いとだめ。当所のバルブグランド部の執念なんか見てください。えっ「マニアックすぎて付いていけない、 I don't think you fully understand the concept of "too mucth" 【デンジャラスビューティ2、サンドラ・ブロック】」?このぐらい必要なんです○百万円/年のためには。
室温に関して保温は間違いなく「多々益々弁ず」の典型。
当所の削減は以下のとおりです。
給排気ファンの設計屋さんも、もっと強く言ったら?「あと○○万円使って良いから、もっとどんどん機器の保温増やしなさい。給排気ファンが小型になって、設備費・運転費とも削減できて、結局お客さんのためにもなるんだから」
実は前ページ保温施工範囲の考え方は、筆者の妄想。他に経験則でやる「前の時はここまでの保温で問題なかったから、今回ちょっと大型だがこの辺までで良いだろう」、確信犯「保温はちょっと控えめにして、大型の給排気ファンをフィーチャーしてやれ、工事費も大きくなって売り上げが伸びるだろう。設計根拠は出せるんだから (見る奴なんか、素人で建設確認審査機関以下のレベルだから、オーバースペックだなんて気付くはずがない) 。運転費用の嵩増し?そんなもの知ったことじゃない」の可能性もあり、この辺の検証がまだだから。
更に省エネのメリットだけではない。3年前の夏場電力危機の時、吸収式の心配事としてメーカーさんに聴き回った事項があったはずである。高濃度部への保温は、メーカー回答へのかなり強力な対策になっていると感じられないだろうか。
即ち、室温まで温度がなかなか下がりにくいから、停電時にも結晶しにくい。これだけでも長期停電対策になる。
当 blog の話は全て、やってみて損は無い。エヘン。
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