3D重相関図の作成
大仰な名前だが、やってみればたいした事はない。
現在は既に以下のような3D、4D、Duo_3Dのツールがあり、さらに3D×10基搭載というのまである。
その前に、当所監視装置のファイルを見てみる。
| ファイル種別 | データ密度 | データセット | ファイル |
| 監視装置オリジナル | 1分 | 1月 | アナログ値、デジタル値、積算値毎に分かれる |
| 管理日報作成用 | 10分 | 1日 | アナログ値、デジタル値、積算値一括 |
| 運転支援用 | 3秒 | その都度上書き | アナログ値、デジタル値、積算値毎に分かれる |
監視装置オリジナルの1分値は、記録に残る最密なもので、特にプラントの挙動・動特性解析上面白いデータが取れることに気付き、現在ハンドリングプログラムを作成中である。
最後の奴は運転支援警報などのため、嫌がるメーカーさんを強姦♪して作ってもらったもので2年間何の問題も無く稼動している。運転支援警報や「溶液結晶温度の挙動」などでその効用を見た通りであるが、順瞬時値であることからトラブル解析にも使え、ボイラー火炎検出後のガス流量を記録に残すことで失火原因を特定しよう (「各個警報の詳細」に触れたように特定できたが) など、極たまに起きるレアーケースの挙動解析に使用している。
今回のプログラムは管理日報作成用の10分値のものを使うか、それを加算・平均、さらに演算で項目追加して時間値ファイルにして、自ら使用するようにしたものである。
それでは改めて、前ページの起動のための条件を再確認してダウンロードした idea2.exe を実行してもらおう。
「冷熱集計」シート、上の期間設定とは無関係。「作表」ボタンを押す。
「原単位」シート、設定期間で計算する。「原単位計算」ボタンを押す。
「最大値」シート、設定期間における最大。それぞれのボタンを押す。顧客単位でも見える。
ここでは、これ以上の説明は不要だろう。
「過去近似日」シート
設定期間に対する検索。「検索」ボタンを押す。
表は上下2つに分かれていて、上は条件1のデータ比較、下は条件2となっている。
それぞれの一番上のオリジナルデータは、比較日の時系列データでありそれ以降に条件1で比較した上位3位の日のデータ、条件2、条件1+2と続く。条件2の下半分も同様。
この表は左ボタン押下でドラグすると選択できて離すとコピーできるから、メモ帳でもエクセルでも貼り付けられる。エクセルなら、グラフにして相似度を確認してください。
条件欄の比較するデータ項目名は、「データ抽出結果」シートを開き、前ページ既述のように希望する項目のデータの最初の列を選択して Ctrl+C を押すと番号と項目名が一緒にコピーされるので、記入枠に貼り付けると変更できる。
これら3つのシートの作業は2か月分だから、1年分に対してもどの程度の時間が必要か感得出来るだろう。リソースだからファイル読込みよりは多少早いと言う点はあるにしても。
続いて3D相関図に行く。
「多重相関データ」シートを見て、項目設定は ar1cop_Lf_colt を使うと言うことで、「1号吸収式のCOPを負荷率と冷却水温度で説明しよう」と不退転の決意をする。
「項目選択」シートを開き、従って「1号吸収式がそれなりの負荷で運転している時間のデータが必要」と言うことで4行目の「AR-FIC-101 冷水熱量」をクリックすると、項目1の表示ボックスにそれが選択されている。またカーソルは下限の数値を入れるように飛んでいる。4行目は瞬時値 (10分値の6回分平均) であり積算値の場合は316行の「S」値を使う。
当該機の定格は25.3GJだから40%以上にすることとして、下限10GJ上限30GJとする。
(AR-5の場合は44行「AR-FIC-501 冷水熱量」が4~12GJで236件、
TRの場合は57行「TR-FIC-602 冷水熱量」が4~10GJで563件、
DTRの場合はちょっと注意が必要で、65行「DTR-FIC-702 冷水熱量」が同じで、77行「DTR-FIC-705 温水熱量」を0~0GJにしてアンドをとり、この場合459件となる。)
データは多い方が良いので、期間は10月11月の2ヶ月のまま。これで「data読込」ボタンを押すと「117件抽出しました」となる。
「データ抽出結果」シートを見ると確かにその様である。
「多重相関データ」シートに行って、「get_data」ボタンが Enabled になっているから押すと Y,X1,X2 のデータがゲットされ、また「trim」と「regsup」ボタンが Enabled になっている。したがってこのままでも相関計算できるが、「trim」をやってみる。
変化幅30%以上および時間が連続してないデータが削除され96個になった。delhとあるのは時間不連続、delx1はX1値が30%以上跳んでますので削除しましたという意味である。
checkbox は「trim したんだから trim 値を使いたいんでしょうね」となっているからそのまま「regsup」を押す。
初めてで万が一Excel が不要動作をしたら、再度「regsup」を実施してみてください。
Excel の仕事中は他の操作をしないで、ビル・ゲイツさんとこのプログラムが一生懸命頑張っているところを眺めるだけにしてください。「3D」シートが開いて結果が表示されます。
寄与率が0.227で低いが、ばらつきの大きい100個ぐらいのデータではこんな値にしかならない。僅か筆者に責任があるとすれば、trim のチェックが片方向チェックのため、例えば1行目のデータが削除できなかったバグぐらいでしょう。<←直します>
また、VBAの多量のデータ処理を1GHz大のマシンでも終了できるようにと相関計算の終了待ちに2.0秒の時間をとっているので、最新の機械はあくびをしてるだろう。全てパスカルになれば、これらの時間は1/5以下になると想定される。(「3D相関図に Fog 効果?」のタイミング調整用の休み時間を見てください (その後データ数比例に直した) 。えっ「そこまで苦労するなら、早くパスカルにすれば?これこそ筆者が馬鹿にしていたはずの『無能が故の複雑』の端的な例じゃないか」って?۵ )
半年500件ベースで作成したのが「吸収式各号機のCOPの特性」でみた図であった。今回のはデータ数は少なくばらついているが、相関図の傾向は同じである。
さてこの状態でついでに「エクセル転送」もやってしまう。シートを開いて左のコンボボックスから「AR-1 COP」グループを選択する。さらに項目削除の例もやってしまおうと、例えば「冷水入口温度」は不要だよと思ったら、左クリック→右クリックで削除できる。
これで「データ群転送ボタン」を押せば、エクセルが開いて最終的にデータが転送されるが10秒以上掛かる。この間手持ち無沙汰だが、一切操作はしないで一服して下さい。
この部分はスピードアップの見直しはしていないが、その余地は有る。
以上で説明はワンクール終了したが、再度3D相関図をやってみる。
操作のゴミが残っているかも知れないので、一度停止して再起動してください。
今度は「選択条件なし全期間」を選択する。これでデータ読込むと、1464件出てくる。
「多重相関」シートで「Ctkwh_Wt_GJ」を選択すると、X1変数に湿球温度と冷却水温度の2つのデータを使うことになっている。データをゲットして (当然、X1=冷却水温度-湿球温度は計算済み) トリムをしないで1464件そのままで相関計算する。
これがこのプログラムでは最大の時間がかかる。計算が終了して「3D」シートが開くが、あれっ図はどこだ?
実は、AR_COP関係が片側に寄るため3Dコントローラーの水平方向の位置にオフセットが掛かっていて、左に大きく振られているから右に寄せれば画面に出てくる。
自動スケーリングや、位置調整も改善すべき点がある。表示位置も判っているから簡単に出来るはずだが。・・・この辺が「メーカーさん持って行って下さい。Openly,completely,willingly.【36hours、ロッド・テイラー】」とやっている所以でも有る。何か下心があるわけではない。即ち有る程度の実現性の目処が付いたら直ぐ次に移りたくなる性分で、完成品を最後まで完璧なものに仕上げるという根気に欠けるところがある ۵ 他にやりたいことが目白押しでもあるから。
今回は0.63と言う寄与率だったが、冷却水温度と湿球温度の温度差が小さいと急激に電力が必要になる「冷却水温度と湿球温度との差」のような傾向が出始めている。
繰り返すが、今回のはコンパイラーによる dll の力を借りなくても、計算が出来るということがわかってとりあえず上梓したもので、かなりの式で不備があると思われるので、プラントデータ間の3D相関図が簡便に出来るという点でのプレゼンと位置づけてその範囲で見て貰い、厳密さはこの次に期待してください。
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